Press Releases
最新情報

ニュース&プレスリリース


LD (BOF) converter

ロンドン2017年5月 11日

ドイツの HKM 社向け炉体交換式 LD(BOF)転炉 近代化工事を完工

  • 炉体交換式転炉に新型トラニオンリングを装備

  • 炉体の傾動装置をオーバーホール

  • 近代化により耐用年数延長と稼働率向上を実現

 

プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies, Limited)は、ドイツのヒュッテンベルケ・ クルップ・マンネスマン(Hüttenwerke Krupp Mannesmann GmbH :HKM)社向けに、同社デュース ブルク製鉄所の第 2LD(BOF)転炉近代化工事を完工し、最終検収書(FAC)を受領しました。本転炉 は 2016 年 11 月中旬よりホットラン稼働を開始しています。

 

HKM 社は、1000 種類を超える多様な鋼種をコンスタントに生産するドイツ有数の鉄鋼メーカーで、粗 鋼生産量はドイツ全体の約 12 パーセントを占め、製品となる鉄鋼生産能力は年間約 560 万トンに上り ます。同社はドイツのデュースブルク市フッキンゲンで、港湾設備、焼結炉、コークス炉、2 基の高炉、 および炉体交換式の LD 転炉(BOF:純酸素上吹き転炉)から構成される銑鋼一貫製鉄所を運営してお り、2 基の丸棒(円形大断面の丸ビレット)連続鋳造機と 3 基のスラブ連続鋳造機を稼働させています。

 

同社の 300 トン転炉の(炉体の赤道部を支える円形の)トラニオンリングと炉体傾動装置はすでに耐用 年数に達していたため、今回のプロジェクトでは、耐用年数 30 年の欧州メーカー製トラニオンリング と新サスペンションの投入、炉体傾動装置の近代化とオーバーホール、さらにブルギア、ピニオンドラ イブシャフト、ギアベアリングの新替を行いました。これらの対策により、転炉設備の耐用年数は延長 され稼働率も向上しました。

本プロジェクトはオーストリアのブッヒンガー・アンラーゲン・シュタール・ロールバウ(Buchinger Anlagen-Stahl-Rohrbau GmbH:ブッヒンガー機器鋼管建設)社とのコンソーシアムによって施工され、プライメタルズ テクノロジーズは、近代化工事の詳細なエンジニアリングと主要機器の納入に加え、設 備の据付、設備の試運転および再稼働の監督も担当しました。

プライメタルズ テクノロジーズにより近代化された HKM 社のデュ ースブルク製鉄所第 2LD(BOF)転炉。

 

プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国、ロンドンに置き、金属鉄鋼産業にとって、エンジニアリン グやプラント建設全般の、世界的リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューショ ンを含めた技術、製品、サービスの一式を提供します。鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野部門にも最新の圧延ソリューショ ンをお届けします。当社は三菱重工グループで、株式会社日立製作所、並びに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメン ス・グループのシーメンス VAI メタルズテクノロジーズ社の統合により発足しました。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。従業員数は全世界で約 7,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト: www.primetals.com