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London, 12月 04, 2018

パキスタンのナビーナ・スチール社のミニミルプロジェ クト向けビレット連続鋳造機と棒鋼圧延ラインを受注

  • ナビーナ・スチール社は地域インフラプロジェクトの成長市場に参入へ
  • 鉄筋の年産能力 27 万トン
  • マルチスリットモードでの圧延で小径製品の生産性が向上
  • 加熱後のビレットの直接圧延で燃料コストが低減

 

プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、パキスタンのナビーナ・スチール社 (Naveena Steel Mills(Private)Limited.)からカラチのカシム港にある新ミニミル工場向けに、ビレ ット連続鋳造機と棒鋼圧延機を受注しました。このビレット鋳造機は、当社のグループ企業である Concast (India) Ltd.から納入される予定です。試運転は、2019 年度の第 2 四半期に開始予定です。

 

この新設圧延ラインの導入でナビーナ・スチール社は、成長市場である地域インフラプロジェクトへの 参入を目指しています。ミニミルは、直径 8~40 ミリメートルの鉄筋を年間約 27 万トン生産でき、直 径 12 ミリメートルの棒鋼まで圧延可能なマルチスリットモードにより生産性が改善されます。新ライ ンの特徴として、ビレットが熱間状態で圧延機に直接装入されるため大幅な省エネが実現できます。第 1 圧延スタンドの入側に設置されたインライン誘導加熱炉はビレット温度を均一化する働きをするので、 鋳造機と圧延プロセスのシームレスな統合が可能です。

 

2018 年に創立されたナビーナ・スチール社は 1971 年設立で繊維、風力発電、不動産分野で事業を展開 するナビーナグループの一員で、生産拠点は、パキスタンのカラチ、ラホール、アラブ首長国連邦のド バイにあります。パキスタンにおける中国-パキスタン経済回廊プロジェクトを背景にしたインフラ整 備によって鉄鋼需要が高まることが予想されるため、ナビーナ・スチール社は年間 27 万トンの総生産 量を擁する溶解、鋳造、圧延用のミニミル工場を建設予定です。このミニミルはカラチのカシム港の近 くに位置し、スクラップなどのコスト効率に優れた基本原材料の輸入が可能です。

 

この連続鋳造機は 2 ストランド(条)構成で、将来的に 3 基目のストランドを追加するための対策がと られています。この鋳造機はチューブ状の湾曲鋳型を装備し、基本半径 6 メートル、第 2 半径 11 メー トルと複数の半径を有しています。最高鋳造速度は毎分 4 メートルで、棒圧延機用装入材料として、断 面 130 mm 角をもった 9 m 長の低炭素鋼ビレットと中炭素鋼ビレットを生産します。 Concast (India) Ltd.は、取鍋支持部、タンディッシュ、タンディッシュ支持部、鋳型とオシレーター、 矯正機セグメント、2 次冷却部、ダミーバーシステム、プッシャ、冷却床などの、設計、エンジニアリ ング、製造に加えてベーシックオートメーション(レベル 1)とユーザーインターフェイス(HMI:ヒ ューマンマシンインターフェース)システムも納入します。

 

ビレットは、炉抽出エリア、VHVHHV 配置の 6 スタンド粗圧延機、HVHVHV 配置の 6 スタンド中間圧 延機、HHHH 配置の 4 スタンド仕上げ圧延機で構成される圧延ラインに熱間状態で装入されて、直径 8 ~40 ミリメートルの鉄筋が生産されます。工場の生産能力を上げるため、直径 10~12 ミリメートルの 棒鋼は 2 条スリットモード、直径 8 ミリメートルの棒鋼は 3 条スリットモードで圧延され、最大圧延能 力は毎時 45 トン、最大仕上げ圧延速度は毎秒 12 メートルです。これらの圧延スタンドはすべて第 5 世 代 Red Ring です。

 

 

圧延後の棒鋼は、インライン PQS 焼入システムにより、焼戻マルテンサイトの表面とフェライト・パ ーライトのコア部を有するため、適用規格(DIN、ASTM、インド規格など)で要求される YTS UTS A%値をクリアすることが可能になります。下流工程の熱間分割せん断機は最適化システムを装備して いるため、冷却床の稼働率が最大となり、事前に設定したバンドルあたりの定尺棒鋼の結束段数が確保 できます。冷却床は長さ 54 メートル、幅 8 メートルで、将来的には 66 メートルの長さまで延長するこ とが可能です。さらに固定式冷間分割せん断機により、圧延された棒鋼の最終切断処理が行われ、自動 バンドル、結束、秤量、そしてバンドルの出荷と続きます。当社は、これらの棒鋼ラインに加えて、ス タンバイ用 Red Ring スタンド、圧延ロールおよびガイドなど、流体システムと操作部品、 HMI 用のハ ードウェアとシステムソフトウェア、制御デスク、基本(レベル 1)オートメーションに加え、さらに 圧延機用のモーターと駆動装置を納入し、建設・組立、試運転、客先オペレーターのトレーニングも担 当します。

 

焼戻マルテンサイトの表面とフェライト・パーライトのコア部をもつ棒鋼を生産する 当社製インライン PQS 焼入システム。パキスタンのナビーナ・スチール社向けに当社 が納入するビレット連続鋳造機及び棒鋼圧延機ラインの PQS。

 

プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業における、エンジニアリン グ及びプラント建設全般の世界的リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューショ ンを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューション をお届けします。当社は、株式会社日立製作所ならびに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメ ンス VAI メタルズテクノロジーズ社の統合により発足した三菱重工のグループ会社です。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。従業員数は全世界で約 7,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com