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tandem mill

ロンドン2016年11月 22日

Primetals Technologies、中国の唐山鋼鉄集団に冷間圧延 ラインを引渡し

  • 自動車産業向けに高品質冷延鋼板を生産
  • 生産能力は年間 160 万トン
  • プロジェクト総額は 1 億ユーロ超

 

Primetals Technologies は、中国の鉄鋼メーカー唐山鋼鉄集団に、年産能力 160 万トンの自動車用高品 質・高強度鋼板の冷間圧延ラインを引渡し、最終検収書を受領しました。河北省唐山市の製鉄所に投入 された本プロジェクトの発注額は 1 億ユーロ超で、酸洗処理を経た冷間圧延は既に開始されており、 2015 年 1 月には初品のファーストコイルを加工、同年中には生産能力が強化されていました。

 

Primetals Technologies はこれまでの数年間にわたって、唐山鋼鉄集団に AOD 炉*1、真空脱炭設備、連 続亜鉛めっきラインを納入してきましたが、今回引き渡したタンデム冷間圧延機は 6 段圧延機のスタン ド 5 基から構成されています。圧延用スマートクラウンロール(Smart Crown Roll)*2、特殊アクチュ エータおよび閉ループ制御システムなどによって最終製品に求められる平坦度を確保し、極めて小さい 製品公差で高強度鋼板を高精度に圧延することが可能です。入側ストリップ厚は 1.5~6 mm、生産され る最終製品の板厚は 0.2~2.5 mm、板幅は 700~1,600 mm となります。

 

PLTCM*3、焼鈍、亜鉛めっきの各ラインは、ベーシックオートメーション(レベル 1)とプロセスオー トメーション(レベル 2)のほかに、冷間圧延機用に特に開発されたプロセスモデルから構成される総 合オートメーションシステムを共用する予定で、すべての機器が正確に連動されることから、高い稼働 率と生産性を確保しながら、均一で高品質の製品を生産することが可能となります。 すべてのシステム と構成部品は、Primetals Technologies の冷間圧延機用オートメーションソリューションコンセプトか ら生まれたものです。

 

Primetals Technologies は、冷間圧延機の機械設備、電気設備、プロセス制御設備のエンジニアリング と納入、冷間圧延機の据付け指導と試運転、さらには既存の酸洗ラインに対する冷間圧延機の連結工事 の据付け指導も担当しました。

 

唐山鋼鉄集団は、年間約 4770 万トン(2015 年)の生産量を誇る中国最大の鉄鋼メーカーである河北鋼鉄 集団傘下のグループ企業です。唐山市の生産拠点は 70 年以上の歴史をもっており、唐山鋼鉄集団は、 本プラントの投入により、自動車向け市場でのシェア拡大を目指しています。

Primetals Technologies が唐山鋼鉄集団に納入した冷間圧延機

 

*1 AOD 炉:argon oxygen decarburization 炉。酸素とアルゴンの混合ガスを溶鉄に吹き込んで,溶接中 のクロムの酸化を抑えながら優先的に脱炭する仕組みを持った精錬炉。
*2 圧延用スマートクラウンロール(Smart Crown Roll):圧延時の鋼板ストリップ中央と端部の厚みの 差である「クラウン」 発生を抑制する Primetals Technologies 独自の圧延ロー ル機構。
*3 PLTCM*:Pickling Line and Tandem Cold Mill、連続酸洗・冷間圧延設備。(冷間圧延材料となる) 熱延コイルについた表面のスケール(酸化被膜)を除去する酸洗設備とタンデ ム冷間圧延機を連結した連続処理設備。

Primetals Technologies, Limited は本社を英国、ロンドンに置き、金属鉄鋼産業にとって、エンジニアリングやプラント建設全般の、世界的 リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービス の一式を提供します。鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野部門にも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重 工グループで、株式会社日立製作所、並びに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメンス VAI メ タルズテクノロジーズ社の統合により発足しました。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。発足時の従業員数は全世 界で約 7,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com