エンドレス圧延ミル

エンドレス圧延ミル — 市場パイオニアによる先進的なソリューション

熱間圧延鋼板に対する需要拡大に対応して、これまでのバッチタイプのプロセスと比べ、費用対効果の高いプロセスとしてエンドレス熱間圧延のコンセプトが生まれました。

エンドレス圧延には、粗圧延後で仕上げ圧延開始前に、先行材の尾端およびそれに続く後行材の先端との接合が含まれます。プライメタルズテクノロジーズは、誘導加熱接合(IHJ)および強度変形せん断接合(SDJ)などの関連設備の開発によりエンドレス圧延を可能にした世界初の企業です。また、ダイナミックペアクロス圧延機により、連続圧延による走間板厚変更およびサーマルクラウンに対応させることもできます。

バー接合

熱間圧延鋼板に対する需要拡大に対応して、通常のバッチタイプのプロセスと比べ、費用対効果の高いプロセスとしてエンドレス熱間圧延のコンセプトが生まれました。エンドレス圧延には、粗圧延後に、先行材の尾端およびそれに続く先行材の先端との接合が含まれます。繰り返し接合した熱間圧延鋼板をその後に仕上げ圧延するため、最終的にはエンドレス圧延になります。通常のバッチタイプのプロセスと比べ、このプロセスは以下の点で優れています。

  • 製品ラインアップの拡張。より薄く、広く、硬質な鋼板の生産。薄く圧延しにくい材料の安定圧延。
  • 生産性の向上。ミルのアイドル時間を大幅削減。また、ミル加速および減速時間の大幅削減による一定速度での圧延。
  • 製品の品質改善。鋼板の厚さ、クラウンおよび幅の精度および均一性の改善。
  • 省エネルギー。ミル加速および減速回数の削減。
  • 歩留まりの改善。先尾端での操業トラブルを最小限に抑制。
     

誘導加熱接合 (IHJ)

JFE Steel 千葉第3 HSM は、エンドレス熱間圧延を実現した世界初の HSM です。エンドレス圧延のカギとなるのはプライメタルズテクノロジーズが JFE Steel と共同開発した誘導加熱接合機です。 
 

強度変形せん断接合 (SDJ)

プライメタルズテクノロジーズ が POSCO と共同開発した強度変形接合機は、POSCO の Pohang Works の第2熱間圧延鋼板ミルに2006年に設置され、稼動中です。SDJ の手順には、部分的スケール除去、重ね合せ、接合、およびクロップ処理の4段階あります。

  • 高圧水による部分的スケール除去は、オーバーラップ重ね合せ前に、接合部分で先に実行します。
  • 後続する鋼板の先端は、速度を上げることで、先行する鋼板の尾端に一部重ね合せさせます。
  • 両方の鋼板は、ペンジュラム形接合機のせん断作用により接合します。
  • 鋼板の表裏面に発生するクロップを接合部から押し出して、処理します。

SDJ には加熱は不要であり、接合プロセスは非常に高速です。また、設備サイズは IHJ より小さくなります。
 

キーテクノロジー

エンドレス圧延を成功させる上でカギとなるのは以下のテクノロジーです。

  • 自動プロファイルおよび平坦度制御 (動的 APFC)
  • 巻取前の長い鋼板を分断するシヤ
  • 高速圧延および巻取中のコイラーの動的切替

プライメタルズテクノロジーズは、完全なエンドレス圧延システムを提供できる唯一のサプライヤで、5基の熱間圧延鋼板ミルは、当社のエンドレス圧延テクノロジーを活用して現在稼働中で、大きな成果を上げています。当社では、上記と関連して、お客様向けに以下の実証済みテクノロジを提供しています。

  • ダイナミックペアクロスミル
  • 高速シヤ
  • 切替機能付き高機能ダウンコイラー (オプション:カローゼルコイラー
     

ダイナミックペアクロスミル

ダイナミックペアクロスミルは、ロール軸の交差角度を圧延操業中に変更できる圧延機です。この機能により連続圧延中に発生するサーマルクラウンの成長や操業中の走間板厚変更を実行するための圧延中の板クラウンおよび板形状の制御(動的 APFC)が可能になります。 

ダイナミックペアクロスミル圧延の用途および数は、製品範囲およびその他の要件によってカスタマイズします。

ダイナミックペアクロスミルは、ワークロールの熱膨張および鋼板内の他の圧延状態の変化の補正のため、通常のバッチ圧延でも効果的です。
 

高速シヤ

高速シヤで、エンドレス圧延で生成された連続鋼板を、巻き取る前に切断します。これは、遠心機構を装備したロータリータイプのシヤです。切断前に、鋼板が通過できるように、隙間を空けてドラムが回転します。せん断時、遠心機構で隙間を狭め、ドラムに取り付けられたナイフが切断位置に近づきます。切断時、ドラムの速度を鋼板の速度に同期させて設定します。
 

通板方向変更機能付き高速ダウンコイラー

エンドレス圧延では、巻取設備に特殊機能を持たせる必要があります。アクティブコイラーでのスレッディング通板は、先行する鋼板が通過するとすぐに、始動します。通板速度は、通常のバッチ圧延より速くなります。時間間隔をおかずに連続して巻き取るため、コイラーには、高速で通板方向を変更できる切替機能が装備されています。オフセット調節システム付きのピンチロールが、このためのコアテクノロジーです。第1コイラーと第2コイラーとの間にあるでキャリーオーバーテーブルで安定的に通板を行うため、空圧鋼板給送システムが導入されています。また、ダウンコイラー自体には4本ラッパーロールが特別に装備され、厳しい条件の下でもスムーズで高品質な巻取ができます。
 

カローゼルコイラー

プライメタルズテクロジーズは、熱間圧延カローゼルコイラーを世界ではじめて開発。ダウンコイラーの代替オプションになります。
 

エンドレス圧延向けの統合型プラントおよびソリューション - 経験が物を言う

コンピタンスに関する詳細は、対応するリンクに従って確認してください:

参照例

独自の固相結合プロセス

顧客
Posco Pohang Works

プラントのタイプ
フルスケールのエンドレス熱間圧延

ソリューション
非常に迅速(0.5秒以内)かつ特別な加熱プロセス無しで信頼のおける接合を実現する、この新しい接合プロセスを使用した設備は、POSCO Pohang Works の第2熱間圧延ミルに設置され、フルスケールのエンドレス熱間圧延を可能にします。ここでは、高速せん断や切替機能付き高機能ダウンコイラー等のエンドレス圧延用の他の主要テクノロジーも使用されます。このプロジェクトは、既存の通常バッチ熱間圧延ミルの改造タイプです。