- 今年初めに稼働した転炉 2 号基に続き、1 号基更新工事
- 転炉 2 号基に空気圧式スラグ保持システムバイコンストッパーを設置
- バイコンストッパーにより、出鋼時のスラグ流出量を最小限まで削減
- バイコンストッパーによるスラグ形成剤と脱酸剤の消費量削減で鋼質の向上と運転コストが大幅に 低減
- バイコンストッパーの導入は世界で 150 基目
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、チリの Compania Siderurgica Huachipato S.A.(以下、CAP ACERO 社)より、同社チリ・タルカワノ製鉄所にある LD(BOF)転炉 1 号基の更新工事を受注しました。今回の受注は、2018 年 5 月に稼働を開始した転炉 2 号基の更新工事 に続くもので、近代化される転炉 1 号基は、2020 年 3 月に稼働開始の予定です。今回は同時に 2 号基 へのスラグ保持システム「バイコンストッパー(Vaicon Stopper)」の設置工事も受注しました。同シ ステムの導入実績は世界で 150 基目となります。このバイコンストッパーによって、出鋼時に取鍋への スラグ流出が最小限に抑えらて鋼質が向上すると共に、スラグ形成剤と脱酸剤の消費量が減って、運転 コストも大幅に低減します。
チリ中部のタルカワノに拠点をおく CAP ACERO 社は 1950 年に設立され、鉱物資源業界と建設業向け 条鋼が主要製品で、線材も生産しています。 1 号基の更新工事は、完工した 2 号基と同様の各種投入技術、工事範囲が計画されています。1 号基の 出鋼量は 100 トンで、処理容量が増大するため、冶金プロセスが改善されます。炉体とトラニオンリン グの支持装置には、メンテナンスフリーのサスペンションシステム(Vaicon Link 2.0)が使用されます。 この柔軟かつ堅牢な支持装置は、熱変形による応力を最小限に抑えるとともに、負荷を均一に保ち、長 期の耐用年数を実現します。また、傾動装置には新型のベアリングが装備されます。
1 号基の更新工事については、当社主導の下、チリ・サンティアゴの VAPOR 社(VAPOR Industrial) の協力を得て実施されます。当社は、新設される転炉機器の炉体とトラニオンリングの詳細エンジニア リングを含む計画と設計、支持装置(Vaicon 2.0)とトラニオンおよびベアリングの供給に加え、組立 エンジニアリング、既存炉の解体及び新転炉の再組立指導、顧客の運転オペレーター及び保守要員のト レーニングも担当します。VAPOR 社は、本転炉用の各機器の製造と輸送を担当します。
2 号基については、空気圧式スラグ保持システム「バイコンストッパー(Vaicon Stopper)」を 2019 年 春に設置予定で、最終的な性能値は主に炉体のサイズで決まりますが、取鍋へのスラグの流出をトン当 たり 2~3 キログラム程度まで大幅に削減することが可能になります。この流出スラグ削減によりスラ グに含まれるリン流入が抑えられ、注入取鍋内の鋼質の改善、取鍋炉の運転効率化のための消耗品添加 量の減少という 2 つの大きなメリットを製鋼工程にもたらします。
スラグ保持システムには、出鋼終了時のスラグ流出を素早く確実に検出する赤外線カメラ式スラグ検知 装置(SlagMon)、出鋼口を空気圧作動で塞ぐ空気圧式スラグストッパーユニット、ならびに供給装置 が含まれています。バイコンストッパーは転炉にクイック交換装置で取付けられ、ユニット全体が簡単 に交換できるため、生産に影響を及ぼすことなく工場内でオフラインのメンテナンスが可能になります。
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies), は本社を英国、ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。 当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、 原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。 当社は三菱重工グループ100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。 詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。www.primetals.com.
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