- 新設されるMIDREX Flex直接還元プラントは年間200万トンのホットブリケットアイアン(HBI)を生産予定
- ユーラシアンリソーシズグループ(ERG)とカザフスタンがHBIの世界市場に参入
- 先行設計および基本設計を円滑に完了し、次段階としてこの度のプラント建設の契約を本日締結
- 先進技術により高いエネルギー効率、環境負荷の最小化、将来的な水素利用への対対応を実現
- カザフスタンで1,000件以上の雇用を創出予定
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、米国のMidrexテクノロジーズ(Midrex Technologies Inc.、以下 Midrex)とともにコンソーシアムを組み、世界的な金属・鉱業企業であるユーラシアンリソーシズグループ(Eurasian Resources Group、以下 ERG)と戦略的契約を締結しました。カザフスタンのルドヌイでのホットブリケットアイアン(HBI)プラント「MIDREX® Flex」建設に関するこの契約には、詳細設計、主要プロセス設備機械の供給、その他一連のサービスが含まれ、事前設計および基本設計パッケージの完了に続く重要なマイルストーンとなります。
MIDREX Flexプラントは中央アジア最大級の次世代冶金施設の一つとなります。このプラントでは金属化率93.5%以上、鉄分約90%を誇るHBIが生産され、カザフスタンが競争力ある新製品で世界市場に参入することを可能にします。また、将来的に水素利用が商業的に実現可能になった際には、スムーズに水素ベースの生産へ移行できる設計です。
ERG CEO and Chairman、Shukhrat Ibragimov氏は次のように述べています。「カザフスタン共和国大統領は、国内外の市場で競争力のある高付加価値製品の生産を国の優先事項とする方針を示しました。私たちはパートナーと共に、先進技術の導入によるカーボンフットプリントの削減、雇用機会の創出、そして熟練人材の育成に貢献する、現代的で環境に優しい生産設備を建設します。年間200万トンのHBI生産能力を目標とし、総投資額が12億米ドルを超えるこのプロジェクトは、1,000件以上の新しい雇用を創出する見込みです。Midrexテクノロジーズとプライメタルズ テクノロジーズという、それぞれの分野で世界的なリーダー企業のコンソーシアムとの契約締結は、カザフスタンの冶金産業の発展、国家経済の現代化、輸出力の拡大を推進するうえで、ERGの競争力を強化する戦略的な一歩となります。」
CO2排出量を大幅削減
本プロジェクトは、MIDREXプロセスを用いた先進的な直接還元鉄(DRI)技術に基づいています。従来の高炉ルートによる生産と異なり、コークスの代わりに天然ガスを使用するため、CO2排出量を大幅に削減できます。プラントでは、ERG傘下のJSC SSGPOが生産する酸化鉄鉱ペレットを処理し、将来の製鋼工場に熱間の還元鉄を直接供給できる能力を備えます。
プライメタルズ テクノロジーズ グローバル事業部門上流技術担当EVP、Andreas Viehboeck氏は次のように述べています。「この重要なプロジェクトにおいて中心的役割を担えることを光栄に思います。これによりカザフスタンの金属産業は新時代に突入し、ERGは世界市場への進出を果たします。MIDREX Flexソリューションは、鉱石ベースの製鉄プロセスにおいて最も環境に優しい技術であり、従来の高炉製鉄と比べてカーボンフットプリントを50%以上削減します。」
1,000件以上の雇用を創出
HBIプラント建設プロジェクトは、ERGの子会社QazIron ERG LLPが遂行します。年間200万トンのHBI生産能力を持ち、投資額は約6,500億テンゲ(12億米ドル超)です。稼働開始は2029年を予定しており、地域で1,000件以上の雇用を創出します。
Midrex President and CEO、K.C. Woody氏は次のように述べています。「Midrexと当社のパートナーがこの戦略的プロジェクトに選ばれたことを誇りに思います。これは当社の実績とお客様からの信頼の証です。世界のHBI生産の約90%を供給するグローバルリーダーとして、Midrexは持続可能な製鉄の進化を推し進め続けます。」
MIDREX Flexプラント
新プラントには、直径7.15メートルのMidrexシャフト炉と、低NOxバーナーを備えた独自のMidrexリフォーマーが設置されます。炉頂ガス圧力の増加による炉の生産性の向上と、排ガス用ホットファン使用により、電力消費が削減されます。プラントにはまた、熱間微粉リサイクルシステムが搭載され、レベル1およびレベル2の自動化システムも導入されます。
Midrexは半世紀以上にわたり直接還元鉄(DRI)生産の最前線に立ち、世界の低CO₂ DRI生産量の約80%を占める、世界をリードする技術です。1969年以来、21カ国で100基以上のMIDREXモジュールが稼働しています。
プライメタルズ テクノロジーズは、金属産業におけるエンジニアリング、プラント建設、ライフサイクルサービスの分野における先駆者であり世界的リーダーとして、鉄鋼生産のあらゆる工程での、電気・自動化、デジタル化、環境ソリューションを含む包括的な技術・製品・サービスを提供しています。
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies), は本社を英国、ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。 当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、 原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。 当社は三菱重工グループ100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。 詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。www.primetals.com.
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