- オーストリア・リンツのフェストアルピーネ製鉄所向けに、主要設備を船舶で搬入
- 180トン電気アーク炉「EAF Ultimate」の建設工事が計画どおり進行中
- フェストアルピーネの鉄鋼生産脱炭素化に向けた「greentec steel」プログラムの主要設備
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、2024年1月にオーストリア・リンツにあるフェストアルピーネ(voestalpine)製鉄所向け電気アーク炉「EAF Ultimate」の供給・導入契約を受注しました。本プロジェクトでは、重量約160トンの変圧器や電気アーク炉本体(シェル)などの主要設備が船舶でリンツへ到着し、重要な節目を迎えました。土木工事および建設工事は2024年後半に着工しており、現在も工事はスケジュール通り進捗しています。
オーストリア最大の気候保護プログラム
「greentec steel」は、世界有数の鉄鋼・テクノロジーグループであるフェストアルピーネが推進する鉄鋼生産の脱炭素化に向けた中核戦略です。第一段階として、再生可能エネルギー由来の電力を利用する電気アーク炉(EAF)をリンツおよびドナヴィッツの両拠点に1基ずつ導入し、2029年までにCO₂排出量を30%削減することを目指しています。これは年間約400万トンのCO₂削減に相当し、オーストリア全体の排出量の約5%に匹敵します。この取り組みにより、「greentec steel」はオーストリア最大の気候保護プログラムと位置付けられています。
プライメタルズ テクノロジーズのHead of Upstream TechnologiesであるPaul Pennerstorfer氏は次のように述べています。
「グリーンスチールへの移行プログラムにおいては、強固なパートナーシップと協業が成功の鍵となります。また、プロジェクトを計画通りに着実に遂行することも極めて重要であり、当社はその実現を誇りとしています。フェストアルピーネ向けEAF Ultimateプロジェクトも例外ではなく、計画通りに進捗しており、その過程で重要な節目を達成しています。そして何より、計画どおり進捗していることは、フェストアルピーネが目指す脱炭素型製鉄の実現に日々近づいていることを意味しています。」
EAF Ultimate - 高生産性と高品質を実現
リンツに新設されるグリーン電力駆動の電気アーク炉(EAF)は、年間160万トンの鋼材を生産し、2027年前半の稼働開始を予定しています。プライメタルズ テクノロジーズの供給範囲には、EAF Ultimate設備一式、集じん設備、排熱回収設備、電源設備、ならびに合金材料および添加材の材料搬送設備(ハンドリング)が含まれます。さらに、レベル1およびレベル2オートメーションシステム、送電系統の安定化のための無効電力補償装置(STATCOM)を備えた受変電設備、LiquiRobロボットシステムなどの幅広いオートメーションソリューションも提供し、操業効率および労働安全性の向上を実現します。
先進的なレベル2オートメーションシステムは、高度なプロセス制御に加え、プラントのカーボンフットプリントを精密に算出する機能も提供します。
主な仕様:リンツ製鉄所向けEAF Ultimate
出鋼量:180トン
炉体寸法:11メートル × 9メートル
建設エリア寸法:100メートル × 60メートル × 56メートル(長さ×幅×高さ)
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies)は本社を英国、ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。 当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、 原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。 当社は三菱重工グループ100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。 詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。:primetals.com/ja
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