- ビレット溶接システム ERT-EBROS を中東で初採用
- ビレットの溶接により高品質製品のエンドレス圧延を実現
- 工場の生産量および稼働率を大幅に改善
- システムの投資回収は 2 年以内で可能
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies, Limited)は、アラブ首長国連邦の鉄鋼メー カーであるユニオン鋼鉄(Union Iron & Steel Company LLC:UIS)から、アブダビのムサッファ工業 地区にある同社工場向けに、既存の棒鋼圧延機用設備としてエンドレス圧延用ビレット溶接システム (ERT-EBROS)を受注しました。今回の設備投資は工場の生産量と稼働率の大幅改善を目的とし、本 システムによる圧延材ビレットの溶接により、高品質製品の一貫連続圧延プロセスを可能とするもので す。中東で初めて導入される本溶接システムは、2017 年後半に稼働開始予定で、2 年以内に投資回収さ れる計画です。
UIS は、鉄筋用棒鋼を主に生産するアラブ首長国連邦の有力鉄鋼メーカーです。同社の棒鋼圧延機は 2004 年に当社(旧 VAI Pomini)が納入したもので、断面 130 mm 角と 150 mm 角のビレットを圧延加 工し、直径 8~40 mm の低炭素鋼および低合金鋼の鉄筋棒鋼を年間 32 万トン生産する能力を有してい ます。
今回受注したビレット溶接システムは設計上 42 万トンの年産能力がありますが、ビレット加熱炉と圧 延スタンドとの間に設置され、棒鋼圧延機の加工原料となるビレットを、急速集中加熱によるフラッシ ュ溶接で連続溶接し、棒鋼圧延のエンドレス化を実現します。本システムでは、固体状態でのビレット 同志の結合が可能であることから溶材を使用する必要が無く、全てのプロセスパラメータをリアルタイ ムで制御するダイナミックフラッシュ制御システムによって高い接合品質を実現しており、エネルギー 消費を減らしながら材料歩留を向上させることが可能です。これまでのビレット単体の圧延加工と比較 して、加工時間および生産能率が大きく改善するとともに、冷却床の使用効率も向上して運用自由度も 増えることから、コイル重量のカスタマイズも可能となります。
本システムには各種の付属装置が搭載されており、溶接終了に伴い溶接ヘッドが上昇した後、接合部の バリがセルフクリーニング式バリ除去設備(デバリングステーション)で除去されます。このバリ除去 設備は溶接ユニットとは独立して稼働するため、サイクルタイムには影響しません。さらに、プロセス 品質を維持するために搭載されるアクティブスパッタ保護機能は、機械や電気装置を溶接スパッタから 保護して部品寿命を延長し、円滑なメンテナンスを実現します。
電気システムとしては、コンパクトかつ信頼性が極めて高い一体型高周波変圧器をコア機器として採用 しており、メンテナンスフリーで溶接をエンドレスに継続することが可能です。安定して持続可能なプ ロセスフローには電圧の安定化と制御時間の短縮が不可欠であることから、サイリスタ回路の 10 分の 1 の時間で電流制御を行い矩形波電圧を生成するコンバータと、高周波の矩形波電圧を安定的に一定の DC 電圧に変換する半導体とが各変圧器に実装されています。
プライメタルズ テクノロジーズは今回のプロジェクトにおいて、バリ除去設備、払出システム、ピンチ ロールとローラーテーブルなどの付属設備を含むビレット溶接システム(ERT-EBROS)一式、さらに 流体システム、電気機器およびオートメーションシステム、溶接制御用の技術パッケージを供給し、プ ロジェクトのエンジニアリング、新設機器の組立および試運転も担当します。
EBROS はスチールプランテック株式会社の登録商標です。
ERT-EBROS は、プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies, Limited)の登録商標です。
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies), は本社を英国、ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。 当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、 原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。 当社は三菱重工グループ100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。 詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。www.primetals.com.
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