- CSP鋳造圧延ラインを最新鋭熱間圧延機へ転換
- 高付加価値鋼種を中心とした製品構成に対応
- 2025年のティッセンクルップスチールブルックハウゼン工場改造プロジェクトに続くCSP転換案件
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、中国有数の鉄鋼メーカーであり、世界最大の鉄鋼グループである中国宝武鋼鉄集団( Baowu Iron & Steel Group)傘下の武漢鋼鉄有限公司(Wuhan Iron and Steel Co., Ltd. :WISCO)より、CSP鋳造圧延ラインの全面改造工事を受注しました。本プロジェクトでは、CSP鋳造圧延ラインを年間生産能力420万トンの最新鋭熱間圧延機(HSM)へ転換します。
対象設備は2008年に稼働を開始したもので、垂直式鋳造設備、トンネル炉、および7スタンド仕上ミルを備えた第1世代の薄スラブ鋳造・圧延ラインとして設計されました。
プライメタルズ テクノロジーズによる2件目のCSP転換プロジェクト
生産性および製品構成の面で従来コンセプトが持つ制約を解消するため、WISCOは一部既設設備を活用しながら、同ラインを従来型熱間圧延機へ転換することを決定しました。主要技術パートナーであるプライメタルズ テクノロジーズは、この大規模な改造プロジェクトを21か月で遂行します。
本プロジェクトは、2025年にドイツ・デュイスブルクのティッセンクルップスチール ブルックハウゼン工場で完了した同様の案件に続く、プライメタルズ テクノロジーズとして2件目のCSP設備から従来型熱間圧延機への改造案件です。
WISCOの新しい熱間圧延機には、厚さ230ミリメートルのスラブを生産する新設の従来型連続鋳造機から素材が供給されます。また、新設のウォーキングビーム(WB)炉2基で再加熱されます。新熱間圧延機には、超高圧下の圧延荷重に対応する大容量のシングルスタンドリバース高圧下ミルを新設します。さらに、高圧下対応エッジャー2基を配置し、新たな製品構成に求められる大幅な幅圧下能力を実現します。また、高圧下ミルと仕上ミルの間には、新しいクロップシャーおよびデスケーリング設備を設置します。
仕上ミル、ラミナー冷却設備およびダウンコイラーを改造し、拡大する製品ラインアップと高付加価値鋼種に求められる高い品質水準の実現を図ります。
高付加価値鋼種の生産を強化
対象製品は、先進高張力鋼板(AHSS)、高炭素鋼、配管用途向けマイクロアロイ鋼、および電磁鋼板などの高付加価値鋼種です。生産能力は年間420万トンを目標としており、従来設備のほぼ2倍に相当します。
プライメタルズ テクノロジーズは、圧延ラインの新設主要設備のエンジニアリングおよびキーコンポーネントを供給します。さらに、オートメーション分野では、ライン全体のレベル1およびレベル2オートメーションシステムを一括供給し、生産性と品質の向上を支援する高度なプロセス制御モデルを実装します。
包括的なオートメーションソリューションには、生産性向上に寄与する上反り検出システムSki Expert、ストリップ形状偏差を検出・補正するWedge and Camber Expert、および熱間圧延機(HSM)の高い稼働率維持を支援する状態監視システムAsset Life Expert(ALEX)が含まれます。
本プロジェクトは、競争の激しい鉄鋼市場で求められる新たな品質および生産性目標に対応するため、中国における老朽化圧延設備の更新に向けた最も重要な取り組みの一つです。
今回の協業は、WISCOの熱間圧延ラインレイアウト改善と高付加価値鋼種の製造能力強化に向けた重要な施策であるとともに、両社が新たな発展段階へ進む上での重要なマイルストーンとなります。また、中国における高付加価値鋼材の製造技術向上を継続的に促進します。
WISCO
武漢鋼鉄有限公司(Wuhan Iron and Steel Co., Ltd.:WISCO)は、宝鋼股份有限公司(Baosteel Co., Ltd.)の完全子会社であり、中国宝武鋼鉄集団(China Baowu Iron & Steel Group)傘下にあります。長江沿いの武漢市青山区に拠点を置き、中華人民共和国で建設された初の大規模一貫製鉄所として1958年に操業を開始し、「中国製鉄業の長男」として広く知られています。
WISCOは世界トップクラスの鋼材製品ポートフォリオの構築に注力しており、主力製品には冷延電磁鋼板、自動車用鋼、高性能構造用鋼、ライン配管用鋼、コンテナ用鋼、レール鋼などの高付加価値鋼種が含まれます。優れた品質を誇る同社製品は、変圧器、自動車製造、建設機械、橋梁建設、電力網、高速鉄道などの重要な戦略分野で幅広く採用されています。
プライメタルズ テクノロジーズとWISCOの協力関係は1990年代に始まり、熱間圧延から連続鋳造、冷間圧延、電磁鋼板生産などの中核プロセスへと拡大してきました。両社は長年にわたる技術蓄積と共同イノベーションを通じて協力関係を深めており、継続的な技術革新と発展の基盤を築いています。
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies), は本社を英国、ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。 当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、 原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。 当社は三菱重工グループ100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。 詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。www.primetals.com.
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