- 焼鈍シミュレーター「マルチパス」は熱処理プラントでの製品開発およびプロセス最適化に使用
- 熱処理プラントの立ち上げ期間を短縮
- 本システムは、新設製鉄所のリサーチセンターに設置
- 今回で 10 基目の受注
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、中国の山東鋼鉄集団日照有限公司 (Shandong Iron&Steel GroupRizhao Co.Ltd.,:山東鋼鉄日照)より、焼鈍シミュレーター「マルチパ ス(Multipas)」を受注しました。このシステムは、日照市南部に建設中の新設製鉄所のリサーチセン ターに設置される予定で、熱処理設備における製品開発およびプロセス最適化に使用されます。 この焼鈍シミュレーターの多方面にわたる使いやすさが当社に発注された主な理由の一つで、本システ ムの使用によって、熱処理設備の立ち上げ期間が短縮され、最適化が容易になります。このシステムは 今回で 10 基目の受注で、運転開始は 2018 年 9 月の予定です。
山鋼日照は山東鋼鉄集団の子会社で、日照市南部の黄海沿岸部に建設中の一貫製鉄所である山鋼日照高 級製品拠点の中核として 2009 年に設立され、素材の最終加工を担います。この敷地内には製品開発お よびプロセス最適化を目的とするリサーチセンターが建設中であり、圧延シミュレーターおよび本焼鈍 シミュレーターも同リサーチセンター内に設置される予定です。
「マルチパス」では、最大 500 ミリ × 300 ミリ、板厚 3 ミリまでの冷延鋼板の試験材を、誘導加熱(最 大電流 8,000 アンペア)により 1,200°C まで加熱でき、試験材のサイズに応じて加熱速度毎秒最大 100°C まで可能です。その後、試験材は全く異なるさまざまな方法で冷却することが可能です。主な冷 却方法として、ガス噴射冷却と水焼入れの 2 つの方式があり、ガス噴射方式では冷却速度毎秒最大 100°C、水焼入れ方式では冷却速度毎秒最大 1,000°C で試験材を水冷することにより微細構造を「凍結」 させることができ、試験材はその後試験室で検査されます。このマルチパスは、水スプレーノズル、ミ ストジェットノズル、ファン冷却設備も装備し、幅広い加熱速度と冷却速度を実現することにより、大 規模なプラントでの熱処理や将来の熱処理に関するすべてのシミュレーションを、小型試験で再現可能 にしています。
この焼鈍シミュレーター「マルチパス」は、オーストリアのリンツにある当社のメカトロニクス研究所 で組み立てられ、お客様の立ち合いのもと、すべての機能試験および事前検収試験も行われます。出荷 予定は 2018 年 6 月末で、当社がシミュレーターの据付けおよび試運転を担当します。同システムは今 回が 10 基目の受注となり、これまでにオーストリア、ドイツ、韓国、中国のお客様に納入されていま す。
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies), は本社を英国、ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。 当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、 原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。 当社は三菱重工グループ100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。 詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。www.primetals.com.
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