- 10年にわたり安定して稼働している日照鋼鉄のArvedi ESP全5ラインにプライメタルズテクノロジーズの新技術LevCon Bender Anti-Bulgingを導入
- 高速・大流量連続鋳造におけるバルジング現象を制御する、プライメタルズテクノロジーズの革新的ソリューション(特許取得済)
- 初導入は2021年、イタリア、クレモナのArvedi ESPライン
- 現在は世界各地の新設Arvedi ESP全ラインに標準搭載
- 日照鋼鉄との長年の協力関係がエンドレス熱延コイル(eHRC)市場の拡大に貢献
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、中国の大手鉄鋼メーカー日照鋼鉄(Rizhao Steel)に納入した高速連続鋳造設備Arvedi ESP全5ラインに対バルジング技術であるLevCon Bender Anti-Bulgingシステム導入を完工し、最終検収証(FAC)を受領しました。年産1,100万トンを超える世界最大のAvedi ESPラインを擁する日照鋼鉄の生産体制は、今回の更新工事によりプライメタルズ テクノロジーズの最新ソリューションを取り入れ、業界の最先端の地位を確固なものとしました。
革新技術の実装
プライメタルズ テクノロジーズが特許を持つLevCon Bender Anti-Bulging技術は、2021年にイタリア、クレモナのArvedi ESP基幹プラントおよび日照鋼鉄のArvedi ESP No. 5ラインで初めて試験され、導入されました。本技術は、Arvedi ESPに特徴的な高速スラブ鋳造において不可欠なバルジング現象の高精度制御を可能にします。
本システムは、従来のモールドレベル制御に、油圧駆動・位置制御式ベンダーのロールギャップを動的に調整する機能を組み合わせています。この機能連携により、鋳造機上部の溶鋼量をアクティブにリアルタイムで制御し、バルジングによるモールドレベル変動を継続的に補正し、平均鋳造速度の向上、振動痕の低減による表面品質改善、鋳造パウダー巻き込みの抑制を実現します。同時に、ブレークアウトや溶鋼オーバーフローのリスクを大幅に低減します。
モールド内の安定した浴面レベルはどの連続鋳造機においても重要ですが、特に毎分10トン級の高生産性を誇るArvedi ESPのような高速・大流量ラインでは不可欠です。これらの生産条件下では、従来のレベル制御のみでは十分ではありません。
実証された成果
LevCon Bender Anti-Bulgingシステムによる優れたモールド安定制御により平均鋳造速度が向上した結果、生産量の約7.5%増加を記録したプラントもあります。本システムはArvedi ESPラインで生産されるエンドレス熱延コイル(eHRC)製品の表面品質を改善し、生産量拡大と高級鋼種生産の両立を可能とするため、特殊用途や品質要求の厳しい市場分野にも対応する技術としてArvedi ESPの価値を高めています。
さらに、日照鋼鉄における対バルジング技術の導入は、同社のターゲット市場の拡大に大きく寄与し、一般材中心から、自動車外板および部品用鋼、中・高炭素鋼、熱間成形用鋼など、品質重視のニッチ市場へのビジネス拡大を大きく進展させました。本技術は現在、稼働中のArvedi ESP全10ラインで採用されており、建設中のラインにも標準搭載されています。
eHRC生産における最高効率の技術
Arvedi ESPは、カーボンニュートラル対応の薄スラブ鋳造・圧延プロセスとして唯一公式認証を受けた技術であり、高品質eHRCを生産する最もエネルギー効率の高いプロセスとして認識されています。
日照鋼鉄の最初のArvedi ESPラインは2015年に稼働を開始し、2025年にはプライメタルズ テクノロジーズとの長年のパートナーシップが10周年を迎えました。この節目を記念し、当社はArvedi ESPラインの3Dモデルを日照鋼鉄の経営陣に贈呈し、現在は日照鋼鉄のビジターセンターに展示されています。
日照鋼鉄は2003年に設立され、山東省南部の日照港から約30キロメートルに位置しています。
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies), は本社を英国、ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。 当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、 原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。 当社は三菱重工グループ100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。 詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。www.primetals.com.
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