CO₂排出量ゼロの直接還元による鉄鋼生産への転換
HYFOR® (Hydrogen-Based Fine-Ore Reduction) は、炭素排出量を大幅に削減する革新的な直接還元プロセスです。 水素を還元材として使用し、微粉鉱石(ペレットフィードサイズ)を直接還元鉄(DRI)に変換するため、従来のコークスを使用する高炉などの製銑プロセスが不要となります。 水素ベースの直接還元では、副生成物として二酸化炭素ではなく水が生成されるため、グローバルな持続可能性目標の達成や低炭素型の鉄鋼生産への移行に適した技術です。 環境適応性を高め、鉄鋼業界が技術革新と環境責任の両面において先導的な役割を果たすことを可能にします。
プライメタルズ テクノロジーズは、100%水素を使用して微粉鉱石を直接還元する新しい直接還元プロセス、HYFOR® (Hydrogen-based Fine-Ore Reduction)を開発しました。
HYFOR®プロセスでは、微粉鉱石を多段流動床リアクターで直接還元し、DRI(直接還元鉄)にします。 この技術は、粒径が0.15mm未満である様々な品質の微粉鉱石を処理できる世界初の方法です。
HYFOR®プロセスは、 予熱・酸化ユニット、ガス洗浄システム、還元ユニットの3つから構成されています。 予熱・酸化ユニット内では、微粉鉱石は800℃以上に加熱され、還元ユニットに送られます。ここでは、還元ガスとして水素が使用されます。 高温のDRIは約600℃で還元リアクターを出た後、冷却されます。 この技術はモジュール構造を採用しており、ニーズに応じて規模を拡張または縮小することが可能で、あらゆる規模の製鉄所に適用できます。
このプロセスでは、ペレタイジングや焼結などの塊成工程が不要なため、設備投資や操業コストを削減することができます。 さらに、石炭の代わりにグリーン水素を使用するため、CO 2排出量を大幅に削減することができます。 この新技術の採用により、一次エネルギー消費量を20%削減、CO 2排出量を最大100%削減することで、粗鋼生産全体のカーボンフットプリントを80%削減することを目指しています。
現在、プライメタルズ テクノロジーズ、voestalpine、Rio Tintoをはじめとするプロジェクトパートナーは、HY4SMELT実証プラントでHYFORプロセスの可能性を検証しています。 HYFOR技術を用いて、100%グリーン水素による革新的な流動床直接還元プロセスで微粉鉱石を処理し、得られたDRIを電気製銑炉(Smelter)で溶解する、世界初の技術です。 プロジェクトの詳細について
HYFOR®の導入利点
- CO₂排出量ゼロ : 水素ベースの直接還元プラントは炭素排出量を大幅に削減し、グローバルな持続可能性目標の達成に寄与
- ペレットフィード(微粉鉱石)の活用: HYFOR® プロセスは、革新的な流動床直接還元で微粉鉱石を処理する、世界初のプロセス
- 資源の効率的活用 : 焼結やペレタイジング工程が不要なため、エネルギー消費量と操業コストを削減
- 革新的なコラボレーション: 業界リーダー企業とのパートナーシップにより、最先端の技術と専門的な知見を活用
- 将来を見据えた技術: 水素経済への道を切り開き、長期的な環境的・経済的メリットを提供
