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ロンドン2024年4月 18日

グリーンスチール生産への移行を目指す中首特鋼集団向けArvedi ESPを受注

  • Arvedi ESPラインは、従来の熱延鋼板生産ルートからグリーンスチール生産への移行における主力設備 
  • エンドレスモードで生産される熱延コイルの実証された高い品質、化石燃料の不使用を中首特鋼が評価 
  • 操業によるCO2排出量ゼロがさらなるメリット

プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、中国、中首特鋼集団有限公司(Zhongshou Special Steel Group 以下、中首特鋼)より、河北省欒州市にある同社の工場向けにArvedi ESPラインを受注しました。4月17日にウィーンで行われた調印式には、両社のトップマネージメントの他、オーストリアの政府代表も出席し、このプロジェクトの重要性が強く示されました。

本工事では、当社のオーストリア、中国、ドイツにある拠点が機械設備一式とプロセス関連の電気・オートメーション設備を供給します。プラントのフル稼働は2025年末を予定しています。

最高のエネルギー効率

Arvedi ESPエンドレスストリップ生産圧延設備は、カーボンニュートラルな薄板鋳造・圧延設備として公式認定を受けている唯一のソリューションであり、高品質のエンドレス熱間圧延コイル(endless hot-rolled coil: eHRC)製造の最もエネルギー効率の高いプロセスです。 このため、LD転炉(BOF)と熱間圧延機からなる従来の製造ルートから、電気アーク炉(EAF)とArvedi ESPをベースとするラインへの移行に際して、中首特鋼はArvedi ESPを選択しました。 

中首特鋼会長Zheng Ting Wen氏談

「当社は、国内外市場において、グリーン スチール生産のフロントランナーとしてのポジションを確保する一方で、炭素国境調整措置(carbon border adjustment: CBAM)規制によって保護された市場での競争力もつけるという明確な目標を掲げています。

​ Arvedi ESP技術とその記録的な低カーボンフットプリントは、この目標を達成する上で重要な役割を果たすでしょう。」 

プライメタルズ テクノロジーズ 上流部門責任者Andreas Viehböck氏談 「現在、世界中の鉄鋼メーカーが生産ルートの脱炭素化に取り組んでいます。中首特鋼は世界で12件目のESPプラント導入により、この取り組みに決定的な一歩を踏み出しました。鋳造・圧延段階でのCO2 排出量をゼロにするこの設備によるグリーンな鉄鋼生産への移行において、中首特鋼と緊密に協力することを楽しみにしています。」 中首特鋼と緊密に協力することを楽しみにしています。」 

ArvediグループCEO、 Mario Arvedi Caldonazzo氏談

「約20年前、Giovanni Arvediは、Arvedi ESPを発明し、エンドレスストリップ生産のパイオニアとなりました。 何年にもわたり改良を重ねた今日でも、Arvedi ESPは環境にやさしい鋼板製造における唯一の実績あるソリューションです。 この技術により、中首特鋼はCO2排出量を大幅に削減しながら、高い生産能力を維持し、要求の厳しい鋼種への高まるニーズに対応することができます。」

中国で9件目となる中首特鋼のESPプラントは、長尺鋳造機、ハイリダクションミルスタンド4基、仕上げミルスタンド5基で構成され、市場で最も強力なものになります This is thanks to its design, consisting of a long casting machine, four high-reduction mill stands, and five finishing mill stands. ストランド厚130ミリメートルの鋳造直後のスラブを圧延します。 

中首特鋼は、高圧下能力による高い生産性で汎用鋼市場向け製品の他、コイル厚0.7~12.7ミリメートルの、自動車部門を含む高張力低合金鋼(HSLA)のニッチ市場向け製品の生産も可能になります。コイル厚の全範囲にわたり、フルエンドレスモードでの生産が行われます。 コイル厚の全範囲にわたり、フルエンドレスモードでの生産が行われます。

より高い生産性

Arvedi ESPラインには、最新のレベル2自動化ソフトウェアモデルと技術制御システムを採用した先進の電気・オートメーションシステムが組み込まれ、優れた製品品質と高い寸法精度を確保します。
さらに、当社のバルジング防止ソリューションLevConなどの自動化ソリューションが、一貫した高いレベルの生産性に貢献します。 Arvedi ESPの高いスループットは、ストッパーの革新的な調整方法の導入により可能になりました。 加えてLevConがバルジングの影響を補正し、鋳造速度を維持します。 

プライメタルズ テクノロジーズ製Arvedi ESPラインの3D画像

ウィーンで行われた調印式にて 中首特鋼集団有限公司とプライメタルズ テクノロジーズの代表者


プライメタルズテクノロジーズPrimetals Technologiesは本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。 

公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp