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Contract for flue gas treatment systems at Acciaierie d´Italia plant

ロンドン、ウィーン2021年11月 30日

プライメタルズテクノロジーズと YARA Environmental Technologies が Acciaierie d´Italia プラント向け排ガス処 理システムを受注

  • ボイラー3 基に最新鋭の排ガス処理システムを導入
  • NOX-, SOX- ダストの排出を大幅に削減
  • 1 号機の運転開始は 2022 年第 4 四半期を予定

 

共にオーストリアを拠点とするプライメタルズ テクノロジーズ オーストリア(Primetals Technologies Austria GmbH 以下、PT)と YARA Environmental Technologies GmbH(以下、YARA)によるコンソ ーシアムは、イタリアの Acciaierie d'Italia(以下、Acciaierie)より同社のタラントにある第 2 発電所の 160MW ボイラー3 基向け排ガス処理(FGT)システムを受注しました。PT が脱硫と除塵システムを担 当し、YARA は新しいエコノマイザーと SCR(selective catalytic reduction 選択的触媒還元)脱硝シス テムを担当します。FGT システムの 1 号機は 2022 年の第 4 四半期に運転開始予定、続く 2 号機、3 号 機も順次運転を開始する予定です。

 

1970 年代初頭に建設された第 2 発電所(CET 2)は従来型の熱電発電所ですが、NOx 排出量を 80%削 減する SCR 脱硝システム(新しいエコノマイザーに組み込まれる)、SOx 排出量を 130mg/Nm³以下 にする MEROS 脱硫技術、および微細な煤塵排出量を 2mg/Nm³以下にするハイエンドファブリックフ ィルターなどの最新の排ガス処理技術を導入し、環境面で大幅にアップグレードされます。

 

既存の発電所のレイアウトと利用可能な限られたスペースを活用できるよう、新しい FGT システムの 設計にはプロジェクトの初期段階から特別な配慮がされています。

 

PT の ECO ソリューション部門責任者である Alexander Fleischanderl 博士は次のように述べています。 「タラントの発電所が最も厳しい排出量基準をクリアすることを支援するこの重要な環境負荷改善プロ ジェクトは、当社と Acciaierie との長年にわたる素晴らしいパートナーシップにおける新たなマイルス トーンとなります。焼結機に新設する二次除塵プロジェクトと、焼結プラント D と E で進行中の 4 基の MEROS 導入後、CET 2 発電所の 3 つのブロックに MEROS が 3 基導入されます。当社の高性能 ECO ソリューションに対する Acciaierie の信頼を誇りに思っています。」

 

YARA の Industrial Solutions Stationary 部門責任者である Klaus Weigl 氏は、「これは大変革新的な事 業です」と、述べています。「ボイラーからの高温の排ガスは、300℃以上の温度を必要とする SCR 脱 硝プロセスで使用されます。SCR 触媒をエコノマイザーに組み込むことは、エネルギーを節約し、二酸 化炭素排出量を削減する革新的で他に例のない方法です。ボイラーの排ガスの熱を SCR のプロセスに 利用すれば、外部のエネルギー源で排ガスを再加熱する必要はありません。また、廃熱を回収するエコ ノマイザーの設定はそのままでよいため、ボイラーシステム全体の整合性と機能には影響しません。」

 

ボイラーからの高温の排ガスは、300℃以上の温度を必要とする SCR 脱硝プロセスで使用されます。 SCR 触媒は、既存のエコノマイザーを置き換える最新モデルのエコノマイザーに組み込まれます。ま た、排ガス中の SOx は、PT の独自技術である MEROS が制御します。コンパクトなスペースでのより よい処理工程とするため、重炭酸ナトリウム(SBC)を脱硫剤として使用し、高い脱硫効率を確保しま す。完全な乾式技術であるため水の注入は不要です。PT が開発したこの技術はすでに多くのプラント で採用されています。

 

FGT システムは、2 号発電所の負荷や排ガスの状況の変化にも対応できるよう設計されています。ボイ ラーは製鉄所で通常発生する副産物ガス(コークス炉ガス、高炉ガス、転炉ガス)で稼働しますが、こ れらのガスの量や種類は製鉄所の操業状況によって変動します。FGT システムは必要な環境性能を維持 しながら、様々な負荷ケースすべてに対応します。

 

このプロジェクトは 2021 年 6 月に着工し、2022 年末までに環境要件を満たすよう急ピッチで進められ ます。

 

MEROS はプライメタルズテクノロジーズの登録商標です。

Acciaierie d’Italia の第 2 発電所(CET 2)向け排ガス処理プラント 3D モデル

プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラ ント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼー ション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網 羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ会社で、 従業員数は全世界で約 7,000 人です。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp 

YARA Environmental Technologies, Limited(本社オーストリア、ウィーン)は、幅広い排出源に対応した排煙脱硝技術のリーディングカンパ ニーです。世界中で計約 100 名の従業員を擁し、世界中の様々な産業分野でサービスを提供しています。詳細はウェブサイトでご覧くださ い。 公式ウェブサイト:Yara’s website