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London, 11月 02, 2022

プライメタルズ テクノロジーズとRHI マグネシタが低品位DRIの溶解新技術を開発

  • 高炉に取って代わる設計
  • CO2排出量を最小限に抑制
  • すぐに市場投入が可能

鉄鋼生産におけるCO2排出の大半は、現在も主要な生産方法である高炉プロセスによるものです。プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、高炉に代わる新しいグリーン スチール技術の開発を進めており、耐火物イノベーションのグローバルリーダーであるRHIマグネシタ(RHI Magnesita)と提携契約を締結しました。

CO2排出量を大幅に削減

この新しいソリューション「スメルター(Smelter)」は電気製銑炉で、直接還元鉄(DRI)の溶解と最終還元を行います。直接還元設備やLD転炉(BOF)と併せて使用され、製鉄所向けの溶銑やセメント産業向けの液状スラグを生産します。

高炉から転炉につながる従来の生産方法では、溶鋼1トンあたり2トン近いCO2が発生します。この新技術により、CO2排出量は6分の1の0.33トンに削減されます。

RHIマグネシタの欧州・独立国家共同体(CIS)・トルコ担当プレジデント Constantin Beelitz氏談

「グリーン スチールに真剣に取り組むのであれば、まず高炉プロセス、つまりCO2排出量が多い部分に手をつけなくてはなりません。RHIマグネシタは長年にわたり、世界中の鉄鋼および非鉄産業と密接にかかわってきました。耐火物サプライヤーとしてだけではなく技術パートナーとしても、プライメタルズ テクノロジーズと手を組み、グリーン スチール生産ソリューションの開発を推進する重要な一員となれることを誇りに思っています。」

プライメタルズ テクノロジーズ 転炉製鋼担当バイスプレジデント Gerald Wimmer氏談

「弊社とRHIマグネシタ両社の新技術開発における豊富な経験は、高炉に代わる技術を模索している鉄鋼メーカーに最適なソリューションを開発するための優れた基盤となっています。」

高炉法から直接還元法へダウンタイムなく移行

鉄鋼メーカーにとって、スメルターは主に2つのコスト面でのメリットがあります。直接還元~スメルター~LD転炉のルートは、発生するスラグを適切に処理するため、特に低品位の鉄鉱石に向いています。また、スメルターを導入してもLD転炉はそのまま維持されるため、一貫製鉄所の生産ラインを変更する必要がなく、認証更新も不要です。

また、高炉は稼働させたままでスメルターの据付工事ができるので、スメルターの稼働開始を待ってのダウンタイムはありません。

長寿命化を実現

スメルターの重要な構成部品である耐火物は、1,500℃以上の高温の溶銑を封じ込め、炉体を保護します。レンガで構成されているため加熱されると膨張し、非常に高い温度に対応します。耐火物の性能は、サイズ、品質、炉の設計、冷却方法など、いくつかの要因で決まります。当社とRHIマグネシタは、両社の知見を結集し、高い生産性と長い耐用年数を保証する、スメルター向けの信頼できる耐火物ソリューションを見出したのです。

すぐに市場投入可能

今後、ますます多くの鉄鋼メーカーによるグリーンスチール技術への投資が進みます。スメルターは、わずかな調整だけで既存の一貫製鉄所の寿命を延ばす、賢明で環境に優しい選択肢です。

当社とRHIマグネシタの協力関係はすでに進んでおり、スメルターはここ数ヵ月の間に数回のシミュレーションが実施され、市場投入の準備が整っています。

プライメタルズ テクノロジーズ製スメルターの3Dレンダリング画像

プライメタルズテクノロジーズPrimetals Technologiesは本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。 

公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp