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ロンドン2023年5月 11日

中国メーカー向けビレットおよびビームブランクの連鋳機が稼働開始

  • 6ストランド連鋳機新設で生産性が向上
  • 世界的なサプライチェーン問題やパンデミックによる制限にもかかわらず、予定より2週間早く稼働開始

 

プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)が馬鞍山鋼鉄股分有限公司(Maanshan Iron and Steel、通称Masteel、以下 馬鞍山鋼鉄)より2021年12月に受注し、同社の中国安徽省馬鞍山市にある製鉄所に納入した6ストランドのビレットおよびビームブランク連鋳機が稼働を開始しました。当社は、エンジニアリング、主要機器の供給、レベル1および2の自動化システム、実装と稼働開始についてのアドバイザリーサービスを担当しました。

予定より早い稼働開始

このプロジェクトは、キックオフミーティングから鋳造開始まで、わずか13ヵ月半で完了しました。世界的なサプライチェーンの問題やパンデミックによる制約などの課題がありましたが、関係者の緊密な連携と効率的なコミュニケーションにより、予定より2週間早く稼働を開始しました。

年間生産能力は110万トン、最大鋳造速度毎時330トンのこのビレットおよびビームブランク連鋳機は、構造用鋼、橋梁用低合金鋼、耐候性鋼、鉱業用鋼を生産し、馬鞍山鋼鉄の増産を可能にします。

精密なスプレー冷却

最先端の振動精度を持つデュアルタイプの振動装置は、鋳型を最適に潤滑し、最高の表面品質を保証します。また、フランジ先端部の過冷却や表面クラックの発生を防ぐため、当社製二次冷却装置を搭載しています。また、この連鋳機は、矯正過程で発生する張力を軽減するために、当社が特許を持つ連続矯正コンセプトを採用しています。

生産の最適化

レベル2の自動化システム「CC Optimizer」は、生産計画を処理し、鋳造プロセス全体における熱収支、ストランド、製品関連データを追跡・保存します。プロセス最適化ソリューションには、予定された最大数を生産できるようにストランドを調整するカット長最適化システム「Yield Expert」、生産イベントや品質関連情報などを収集・評価する「Quality Expert」、最適な鋳造速度を計算する「Speed Expert」といったエキスパートシステムが導入されています。レベル2自動化システムの立ち上げは、当社のプロセス最適化エキスパートが完全リモートで行いました。

中国最大級の鉄鋼メーカー馬鞍山鋼鉄は、主に鋼板、条鋼、線材、鉄道車輪を製造しています。

予定より2週間早く稼働を開始したプライメタルズ テクノロジーズの馬鞍山鋼鉄向けビレットおよびビームブランク連鋳機

新設ビレットおよびビームブランク連鋳機の年間生産量は110万トン

プライメタルズテクノロジーズPrimetals Technologiesは本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。 

公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp