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Galvanized coils

ロンドン2015年9月 30日

Primetals Technologies、トルコのエルデミール社向け 連続亜鉛めっきラインを受注

  • 年間 35 万トンの生産能力
  • 自動車の外板パーツを製造する専用ライン 新設
  • エルデミール社は自動車業界での新たな市場セグメントに参入

当社は、トルコの製鉄メーカーであるエルデミール社(Erdemir)が、黒海沿岸に保有するエレーリ工 場向けの連続亜鉛めっきラインを一括受注しました。本プロジェクトの据付や土建工事はトルコの現地 企業が担当します。本ラインでは、外板パーツを中心に自動車業界で使用する IF 鋼と高強度冷間鋼板 を年間 35 万トン製造。当社は、この特殊工程に関するノウハウ一式を含めて提供することで、エルデ ミール社の新たな市場セグメントへの参入を支援します。本プロジェクトは、2018 年度の第 2 四半期に 完工する予定です。

 

亜鉛めっきラインでは、厚さ 0.4~2.0 ミリメートル、幅 700~1,900 ミリメートルの鋼板を製造し、鋼 種として、コマーシャルグレード、IF 鋼、高強度鋼、ベークバード鋼、HSLA 鋼(低合金高張力鋼)お よび二層鋼が含まれます。当社は、連続亜鉛めっきラインに必要な機械設備や電気機器の設計および供 給、さらにはオートメーションおよびプロセス技術も提供し、プロジェクトを遂行します。工程全てに 渡るこれらのソリューション提供により、非常に高レベルの生産性、製品品質、および稼働率が実現さ れます。

 

当社の供給範囲には、コイルを送り出す 2 基のアンコイラが設置された入側セクションから始まるライ ン設備やマッシュシーム溶接機も含まれます。製造工程は、まず鋼板を入側の縦型ルーパーに通し、続 いて洗浄セクションと焼純炉を通すことで、連続ストリップを製造します。実際の亜鉛めっきは毎分 150 メートルのスピードで行われます。亜鉛浴を出ためっき鋼板は水冷された後、4Hi スキンパス圧延 機とテンションレベラーを経て、後処理セクションの出側ルーパーを通り、トリミングされます。次に 検査ステーションで、全自動 SIAS 検査システムによる表面品質のチェックを受けます。出側セクショ ンは、静電オイラー、ロータリーシャーおよびコイラ、さらにコイルハンドリング、固縛、計量機器で 構成されています。プロセスは TCOptimizer などのツールで監視し、製品の機械的特性は、 PropertyMon がインラインでモニターします。

 

SIAS 検査システム:ストリップの表面を検査し、リアルタイムで結果を報告する。検査結果には製品、 プロセス、環境情報が含まれて保存されるため、効果的に品質を確保することが可 能。PC ベースのため、ユーザーフレンドリーであらゆるアプリケーションに対応で きる。
PropertyMon:インラインで製品の機械的特性を自動で検査および測定する当社独自システム。測定範 囲は電磁気により板全域に及ぶ。あらゆる生産パラメーターに対応可能でメンテナンス も容易。
TCOptimizer:大量の生データを収集し、プロセスに関連する情報に変換することでリアルタイムに警 告を出し補正を可能にするシステム。

 

 

 

 
亜鉛めっき鋼板コイル。Primetals Technologies は連続亜鉛めっきライン をトルコの製鉄会社エルデミール社エレーリ工場向けに供給へ

 

Primetals Technologies, Limited は本社を英国、ロンドンに置き、金属鉄鋼産業にとって、エンジニアリングやプラント建設全般の、世界的 リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービス の一式を提供します。鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野部門にも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重 工グループで、株式会社日立製作所、並びに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメンス VAI メ タルズテクノロジーズ社の合併により発足しました。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。発足時の従業員数は全世界 で約 9,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com