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150-metric-ton twin electric arc furnace at Baosteel in Shanghai, China.

ロンドン2019年9月 30日

中国上海・宝山鋼鉄のツインシェル式電気炉の更新を完 工

  • 電力利用効率化により生産コストを削減#
  • 使用原料の自由度を改善
  • 電解陽極の耐久性向上
  • 最大 90%の溶銑配合率での生産が可能

 

プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、中国の Baoshan Iron and Steel Co Ltd. (以下、宝山鋼鉄)の上海製鉄所において、20 年以上前に設置されたツインシェル式直流電気炉の近代 化工事を完工し、最終受領書(FAC)を受領しました。本プロジェクトでは、上部と下部のシェルを再 設計し、新しく耐久性の高い電解陽極を搭載しました。電力効率の改善で生産コストを削減するととも に、使用原料の自由度がアップすることから、最大 90%の溶銑配合率での操業が可能になりました。

 

宝山鋼鉄は、新たに発足した、年産能力 7 千万トンを誇る世界第 2 位の鉄鋼メーカーである宝武鋼鉄集 団有限公司(Baowu Steel Group Corp Ltd)の一員です。宝山鋼鉄は、中国国内と国際市場向けに高品 質の鉄鋼製品を生産しています。今回更新されたツインシェル式電気炉は、構造用鋼向けのビレットお よび条鋼製品の製造ラインに組み込まれており、その出鋼重量は 150 トンです。

 

今回の近代化プロジェクトで、当社は主要機器のエンジニアリング、製作、納入を担当しました。水冷 式炉壁パネルを備えた上部シェルは全面的に再設計され、下部シェルには新たに空冷フィン方式電解陽 極が取り付けられました。これにより全体的な電力効率が改善され、生産性の向上が実現しました。さ らに新しいバーナー加熱システムも導入され、同基では最大 90%の溶銑配合率での操業が可能になりま した。このほか当社は、当工事における据付および試運転の指導・管理も担当しました。

 

宝山鋼鉄の上海製鉄所にある出鋼重量 150 トンのツインシェル式電気炉。

プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。 

公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp