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Laminar cooling at Baosteel in China

ロンドン2021年11月 25日

中国、宝山鋼鉄向けラミナー冷却設備更新工事完工

  • 鋼板冷却設備全体を更新  
  • 製品ラインアップの拡充
  • パンデミックのためリモートで遂行

 

プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、宝山鋼鉄股份有限公司(Baoshan Iron & Steel, Co., Ltd. 以下、宝山鋼鉄)の中国、上海の生産拠点にある 2,050 mm の熱間圧延機に設置された、 ラミナー冷却システム更新工事を完工し、最終検収書を受領しました。これにより宝山鋼鉄は製品ライ ンアップを拡充し、最大板厚 19 mm の高靭性低温用鋼ラインパイプや、板厚 2~8 mm の二相鋼・多相 鋼などを生産します。尚、本プロジェクトは、パンデミックのため、リモートで行われました。

 

この 2,050 mm の熱間圧延機の年間圧延能力は 590 万トン、板厚 1.2~25.4 mm、板幅 1,900 mm の鋼 板を生産します。冷却ラインの長さは 140 m、最大水量は毎時 38,000 m3 です。

 

当社が担当したのは、ラミナー冷却システムの機械および油圧装置(ターボラミナーセクション、ラミ ナーセクション、トリミングセクション、スイベルユニット、架構、固定ガイド、クロススプレー、架 構も含むオーバーヘッドタンク、中間配管)の設計と、ラミナー冷却ヘッダー、スイベルユニット、ク ロススプレー、オーバーヘッドタンク、架構の供給です。また、据付、試運転、操作、保守の指導も行 いました。

 

当社の現地法人が宝山鋼鉄との連絡窓口となり、設計や調達がパンデミックの影響を大きく受ける中、 当社と宝山鋼鉄は遅れを挽回し、全機器はスケジュール通りに納入されました。指導サービスを含めた プロジェクトの大半をリモートで行う初めてのケースとなりましたが、両社の連携により、予定より 48 時間早く操業を再開できました。

 

「更新後、冷却水が大変に安定しています。ラミナー冷却の新しい技術は、新鋼種開発の高品質な技術 プラットフォームとなるでしょう。」と、宝鋼集団(Baosteel Limited)鉄熱延部門長陳建榮(Chen Jianron)氏 は語っています。

 

宝山鋼鉄は、世界をリードする近代的統合鉄鋼企業であり、フォーチュン誌のグローバル 500 に選ばれ た中国宝武鋼鉄集団公司(China Baowu Steel Group Corporation)の中核企業です。上海、武漢、梅山、 湛江などに主要生産拠点を持ち、世界の上場鉄鋼会社の中で、粗鋼生産量第 2 位、自動車用鋼板生産量 第 3 位、方向性電磁鋼板生産量第 1 位にランクされています。また、炭素鋼、低合金鋼、合金鋼の各鋼 種の様々な用途向け鋼板製品の幅広いラインアップを持つ世界的な鉄鋼企業の一つでもあります。

 

プライメタルズテクノロジーズの宝山鋼鉄向けラミナー冷却設備

プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリン グ、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタ ライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる 分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ 会社で、従業員数は全世界で約 7,000 人です。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト: www.primetals.com.