Encopanel® 熱間圧延ライン機向け保熱システム
Encopanel®は熱間圧延機向け熱保持システムです。 粗バーの適切な温度を維持することで、材料特性の均一化、製品の表面品質の向上、プラント全体のエネルギー効率の改善に貢献します。
熱間圧延機ラインにおいては、粗バーが粗圧延機から仕上げ圧延機へと搬送される間に、伝導・対流・放射によって熱を失います。 この熱損失を補うために、通常は再加熱炉からのスラブ抽出温度を高くしますが、 Encopanelを使用することで、その必要性が軽減されます。
スラブ抽出温度を上げることによる影響
- 炉内での保持時間が長くなるため圧延ライン全体のスループットが低下
- 高い排出温度を達成するためにエネルギー消費が増加
- 炉が常に最高温度で運転される
- スラブからコイルへの圧延コストが増加
Encopanel®特長 熱間圧延ラインにおける熱効率の向上
Encopanel®システムは、熱トンネルを形成するよう設計されており、複数のモジュールで構成されています。 各モジュールは通常4.5メートルの長さで、上部・下部・側面に配置されたEncopanelセルによって覆われており、通常失われる熱を粗バーに再放射します。 これにより、エネルギー効率を最大化し、高品質な粗バーと最終製品を実現します。
高性能断熱材
Encopanel®セルは、最大限の蓄熱と再放射を実現できるよう、特殊な層構造となっています。 その層構造には、断熱セラミックファイバー、高温面に配置された特殊合金膜、耐熱性外部補強材などが含まれます。 このシステムは、本来失われるはずの熱を保持するため、Encopanelシステムに追加のエネルギーは必要ありません。
モジュール設計
各モジュールのセルはすべて交換可能で、迅速かつ容易なメンテナンスが可能です。 その結果、ダウンタイムを最小限に抑え、システムの効率的な稼働とエネルギー損失の削減を実現します。
保熱システムの運転上の特長
- トップパネルの開閉: メンテナンス時の安全かつ容易なアクセスを確保し、反りなど変形した粗バーによるセルの損傷を防止
- スケール堆積防止ボトムパネル: 粗バーから落下するスケールの堆積を防ぐことでボトムセルをクリーンに保ち、性能を維持
- コブル除去システム: Encopanel®システムは油圧プッシャーや既存のコブル除去装置にも対応可能
- ノックダウン保護ユニット: 粗バーのスムーズな進入を確保し、パネルの損傷を防止
これらの特長により、熱間圧延ラインにおける保熱の課題に対応し、効率的で適応性の高いシステムが構築されます。また、操業の利便性と長期的な信頼性を提供します。
Encopanel®のスペアパーツとサービス
Encopanel®セルは、熱サイクルにより摩耗します。 最適な性能を維持するため、定期的な点検が推奨されます。
プライメタルズ テクノロジーズは、以下のサービスを提供します:
- システム性能とパネル状態の評価
- メンテナンス予算最適化のため、パネルローテーションに関するアドバイス
- 磨耗したセルの交換提案
定期的な評価により、Encopanel®の性能を最大限に維持できます。 プライメタルズ テクノロジーズは、保護部品、油圧シリンダー、純正のEncopanel®交換用セルなど、システム用のスペアパーツをフルラインアップで用意しています。
熱間圧延ライン向けEncopanel®保熱システムの利点
Encopanel®システムは保熱性の改善により熱間圧延ラインの性能を高めます。
- 再加熱炉温度の最適化: Encopanel®システムにより熱間圧延ラインの熱損失を抑えることで、再加熱炉の効率が向上し、消費エネルギーが削減、
操業コスト低減および環境性能向上に貢献 - 圧延能力の向上: 粗バーの温度が最適に保たれ、圧延材の先端部から尾端部までの温度分布改善。 粗圧延・仕上圧延工程の高速・効率化と生産性向上
- 対応製品の拡大: 温度制御の精度が向上し、さまざまな厚みや特性を持つ鋼材の製造が可能に。新たな市場への展開を支援
- 歩留まりの向上およびスクラップの削減: 搬送中の温度を均一に保つことで、エッジ割れ低減とクロップシャーでの先尾端クロップを最小化、圧延効率および収益性向上
- 材料特性の均一化: 圧延材の中心部と表面の温度差を抑えることで、圧延中の形状が均一になり、 また材料特性が安定。高品質な鋼材製品を実現

