圧延性能を向上させる革新的ソリューション
近年の熱間圧延プロセスでは、ハイテン材(高張力鋼)やDP(Dual-Phase)鋼などの薄く高品質な製品を生産するため、より強く、より速く圧延する必要があります。 より高速かつより高圧下になると、鋼板が圧延機にかみ込む際の衝撃が著しく増大し、またミル振動も増大します。
このような衝撃と振動の増加は機械部品の寿命を縮め、圧延操業の安定性と生産効率を低下させます。
このような課題に対処するため、プライメタルズ テクノロジーズは、オリフィス付き油圧シリンダーを組み込んだミルスタビライザ装置(Mill Stabilizing Device: MSD)を開発しました。 シリンダーは、ワークロール(WR)チョック、バックアップロール(BUR)チョック、およびハウジングの間に設置され、隙間をなくします。 そして油圧系ダンピング効果を発揮し、圧延方向の動的剛性を向上させます。 さらに、高度な高張力鋼や冷間圧延代替材など、より硬く薄いストリップの圧延に対するニーズが高まっており、 プライメタルズ テクノロジーズは、これらの厳しい圧延条件に対応するためのチャンバーを備えた最新のミルスタビライザ(MSD)構成を開発しました。 このミルスタビライザ装置(MSD)は、従来型ミル、ワークロールシフトミル、ステッケルミル、ペアクロスミルなど、ほとんどのミルタイプに適用可能です。
ミルスタビライザ装置(MSD)の導入利点
- 鋼板の噛み込み衝撃低減: 鋼板がミルにかみ込む時、ワークロール(WR)チョックがミルハウジングに当たり、チョック~ミルハウジング間の隙間によって衝撃力が発生。 MSDはこの隙間をなくすことで、衝撃力を低減し、ライナーなど機械部品の寿命を延長。
- 圧延中のミル振動低減 : 高圧下や高圧延力など、硬く薄い鋼板の圧延時に発生するミル振動は、 圧延の安定性を阻害。 MSDは効果的に振動を抑制し、安定した圧延を実現
- 通板の安定化 : MSDはワークロールとバックアップロール(BUR)を常に所定位置に保持。 通板性能を向上させ、板絞りトラブルも最小化。
