MIDREX®プラントのカーボンキャプチャー
直接還元のMIDREX®プロセスは、CO₂ 回収システムをエンジニアリング・設計の初期段階で組み込むことも、既設プラントに後付けすることもできます。 MIDREX®*直接還元プラントで発生するCO2 は、 炭素含有プロセスガスによる還元シャフト炉における酸化鉄を直接還元する過程、および天然ガスの改質に必要な熱を生成するリフォーマーにおける炉頂ガス燃料の燃焼過程で発生します。 この仕組みには、他の直接還元法や高炉プロセスとは異なり、燃焼の前後いずれでも選択的なCO₂ 回収が可能になるという利点があります。 アミンベースの炭素回収システムをMIDREX®プラントに組み込むには、2つの方法があります。 1つは、CO₂ 回収システムを炉頂ガス燃料の流れに組み込む方法です。 もう1つは、リフォーマー排ガスを処理する方法です。 いずれの方法でも、回収されたCO2 は圧縮され、取合い地点まで送られます。 圧縮されたCO2 は、地中貯留したり副生成物として販売することが可能です。例えば、石油・ガス回収(原油増進回収)への直接利用、化学産業や食品産業での利用、またはバイオ燃料への転換などが挙げられます。
炉頂ガス燃料からのカーボンキャプチャー
MIDREX®還元シャフト炉からの炉頂ガスは、炉頂ガススクラバーで洗浄・冷却されます。 その後、炉頂ガスの一部、いわゆる炉頂ガス燃料が分離され、リフォーマーで天然ガスの改質に必要な熱を発生させるために使用されます。 CO₂ 回収の場合、炉頂ガス燃料は圧縮され、リフォーマー前にあるCO 2分離システムに送られ、CO 2が除去されます。 生成されたCO 2低減ガスは、リフォーマーで再び燃料ガスとして使用されるか、プロセスガスの循環サイクルに戻されます。 CO 2低減ガスをプロセスガスサイクルに再循環させることで、天然ガスの消費量を約5%削減し、その結果、必要なガス改質プロセスを削減し、リフォーマーの小型化につながります。 この方式では、CO2 総排出量の約50%を回収することができます。
リフォーマー排ガスからのカーボンキャプチャー
また、リフォーマーの排ガスシステムからCO2を回収することもできます。 このソリューションは、既設MIDREX®直接還元プラントへの後付けが最も容易です。 排ガス中の炭素はすべてCO2に完全に酸化されるため、この方式では、カーボンキャプチャー技術を導入していない天然ガスベースのMIDREX®プラントと比較して、CO2排出量を約85~90%削減することができます。
Advanced KM CDR Process™
Advanced KM CDR Process ™は、三菱重工業と関西電力が共同で開発したアミン吸収液を用いたCO 2回収プロセスで、95%以上のCO 2を回収することができます。 この回収プロセスは、他のアミン系のカーボンキャプチャープロセスと似ていますが、数々の利点と独自の機能を備えています。
MIDREX® 直接還元プラントにおけるカーボンキャプチャーの主な利点
CO 2排出量をさらに削減するために、CO₂ 回収システムを最初から設置することも、後付けすることも可能です。
MIDREX®プロセスでは、CO 2排出を単一箇所で回収することができます。
CO₂ 回収設備による2つの可能性:
炉頂ガス燃料のCO 2を約50%削減
排ガスのCO 2を95%削減
*MIDREX®はMIDREX Technologies, Inc.の登録商標です。
