冷間ブリケット化による原料のリサイクル
鉄鋼業界におけるダストやスラッジの処理・保管に対する規制が、世界的に厳格化しています。 そのため、鉄を含んだ副生成物の効率的なリサイクルが不可欠となっています。 ダスト、スラッジ、酸化物微粉などの副生成物は、鉄鋼生産量の最大10%を占め、鉄含有率は最大65%に達します。 冷間ブリケット化ソリューションは、副生成物の再利用により、原料消費量を削減し、埋立廃棄物を最小化することで、持続可能性とコスト効率の向上を実現します。
多くの場合、製銑および製鋼で発生する副生成物は、追加処理を行わずに焼結プラントの原料として使用されるか、低価格で販売されます。こうすることで、プラント内外で副生成物を保管するという、スペースを占有し、場合によっては高コストとなる方法を回避できます。 しかし、焼結設備を持たない多くのDRI(直接還元鉄)ベースのプラントでは、鉄系冷間ブリケット化技術が、副生成物を有効活用する最も効果的な方法であり、廃棄物を有価物へ変換することができます。 冷間ブリケット化プロセスは、直接還元プラントにおけるペレットや塊鉱の代替となる理想的な原料として必要基準を満たすように、鉄系副生成物をブリケットに成形するために設計されています。 この技術は、原料の物理的安定性と化学的還元性を向上させ、環境面での持続可能性をサポートします。
この技術は、酸化物微粉、直接還元鉄(DRI)のスラッジ・微粉が多量に発生するDRI(直接還元鉄)ベースのプラントにおいて、特に有益です。 これらの副生成物は微粉リサイクルプラントでブリケット化され、その後、代替原料として一次プロセス(直接還元)に直接装入されます。 本技術は、 廃棄物を有価物へと変換することで、持続可能性を支援し、操業効率を向上させます。 環境課題を成長とイノベーションの機会に転換することができる、現代の製鉄プロセスにおいて不可欠な技術です。
副生成物リサイクルによる鉄系ブリケット化の導入利点
- 原料コストの削減: 副生成物をリサイクルすることで、原料費用を大幅に削減し、原料コストの低減を実現
- 埋立処分の必要性を最小化: 処分が必要な廃棄物量を削減し、埋立や輸送コストを低減することで、よりクリーンな環境づくりに貢献
- リソース活用の強化: 廃棄物を有価物に変換し、プラント内においてサーキュラーエコノミー(循環型経済)を推進し、利用可能なリソースを最大限に活用
- 短い投資回収期間: 操業コストの削減と効率向上により、短期間での投資回収を実現
- 環境コンプライアンスのサポート: 廃棄物や排出物を削減し、世界的な持続可能性の目標に沿って、厳格な環境規制に適合
