厚板ミル - 冶金学的精度の追求
厚板ミルは、幅広い製品において寸法精度、平坦度、機械的特性を向上させます。 厚板圧延プロセスは、合金成分設計、材料加工、加速冷却技術を組み合わせて最終組織と特性の関係を柔軟に調整できます。
正確な組織制御は、製造プロセスに関する専門的な知識が裏付けとなって行われますが、 プライメタルズ テクノロジーズは、この知識をプロセスオートメーションシステムと機械設備に組み込み、高精度なスループロセス性能を実現しています。
プライメタルズ テクノロジーズは、2000年以降、新設ライン、メカトロニクスパッケージ、大規模な設備新鋭化など、70件を超える厚板圧延プロジェクトを成功させてきました。 プライメタルズ テクノロジーズ社は、安定した一貫プロセスにより生産性と製品の機械的特性を向上させることの重要性を認識しています。 お客様と密接に協力し、お客様のニーズに合わせた最も費用対効果の高い厚板圧延ソリューションを開発しています。 設備新鋭化パッケージは、生産プロセス検討からメカトロニクスの全面的な更新まで、お客様の目的に合わせて設計します。 生産コストの削減、環境負荷の低減、そして持続可能性の向上は、新設および新鋭化改造の両方における厚板圧延設備ソリューションに重要な要素です。
プライメタルズ テクノロジーズ製厚板ミル構成
厚板ミル向けデスケーリングシステム
圧延鋼板の表面品質はますます重要視されています。 プライメタルズ テクノロジーズは、持続可能でメンテナンス性に優れたソリューションにより、業界トップクラスの表面品質を実現するデスケーリングシステムを提供しています。 最適化されたヘッダー設計とヘッダーの自動高さ調整機能により、エネルギーと水の消費量を削減しながら、目標とするスプレー衝突圧を実現します。 可変速ポンプドライブは、エネルギー消費を大幅に削減し、機器の寿命を向上させます。
厚板ミルスタンド
強靭な厚板ミルハウジング(一体型またはボルト締結分割型)は、各プロジェクトのニーズに応じて選定されます。 複数部品で構成された「ボルト締結分割型」ハウジングは通常、物流面での柔軟性を高め、据付コスト削減に寄与します。 一体型ハウジングは厚板ミル新鋭化プロジェクトに適しています。
ミル下部設置の油圧圧下シリンダによる自動板厚制御(HAGC : Hydraulic Automatic Gauge Control)は、プレートの矩形度を最大化する平面形状制御(PVPC : Plan View Pattern Control)機能により歩留まりを向上させます。 また、高精度な油圧自動板厚制御(HAGC)により、板長手方向に板厚を制御するテーパー圧延が可能となり、特定の用途に合わせたテーパー鋼板の製造を実現します。
SmartCrownワークロールシフトは、ワークロールベンディングと円滑に連携し、プレートのプロファイル精度を高め、平坦度を改善します。 1パスあたりの圧下率を上げることで、生産性が向上し、また最終圧延温度の低下も回避でき、薄板の品質も向上します。 この装置は、圧延時の負荷を考慮した強靭な機械設計を採用しています。
最も過酷な厚板圧延プロセスのため、 高トルク駆動系として独自設計のスリッパースピンドルを通常、採用します。
ショートストローク制御機能を備えたエッジャーは、幅寸法精度と歩留まりを向上させることができます。 インゴット圧延向けには、より高い幅圧下力に対応したエッジャーを提供します。
また、ロールショップへのバックアップロールの直接搬送により、クレーンや建屋インフラに関連する初期投資コストを削減することもできます。
加速冷却技術 - MULPIC® (Multi-Purpose Interrupted Cooling)
MULPIC®は、世界をリードする厚板冷却技術で、 20段階の広範な流量制御範囲により、直接焼入れ(DQ)による耐摩耗鋼から、低強度鋼まで、多様な制御冷却が可能です。 この技術により、熱間圧延直後に「ほぼ最終的な機械的性質(near-net mechanical properties)」を達成できるため、厚板製品の最終品質と製品ラインアップをコスト効率よく拡充させることができます。 冷却ヘッダーの設計と、鋼板の長さ方向および幅方向の冷却を制御するアクチュエーターの組み合わせにより、従来のスプレー冷却やラミナー冷却システムと比べて残留応力を低減し、平坦度を改善します。 さらに、MULPIC®の高い冷却速度によって、合金コストが削減し、靭性や溶接性も改善することができます。
プリレベラー、ホットレベラー、温間レベラー、コールドレベラー
完全油圧式プレートレベラーは、プレレベリングから高張力鋼や熱処理鋼板のコールドレベリングまで対応します。 ロール個別のトルク制御機能、縦たわみ補正機能、横たわみ補正機能、レベリング範囲を広げるデュアルカセット機などを備えています。
クロップシャー、ダブルサイドトリムシャー、スリッティングシャー、ディバイディングシャー
各種ローリングカットプレートシャーは、刃のオーバーラップを最小限に抑え、プレートのエッジ品質と形状の最適化を実現します。 クロップシャーはプレート形状制御システムと連携することで、歩留りを最適化します。 高い処理能力を有するダブルサイドトリムシャー(DSTS)は、毎分最大30カットの切断が可能です。 スリッティングシャーは、ダブル幅圧延により歩留りと生産性を向上させ、ディバイディングシャーには試験片採取システムも備えています。

