高生産量の厚板および高強度コイル向けプレートステッケルミル
プレートステッケルミルは、ステッケルミルとプレートミルの中間に位置する設備であり、標準的なプレートミルと比べて多量の厚板を生産することが可能です。また、厚板コイルや薄板コイルの生産にも柔軟に対応できる点が特長です。
プレートステッケルミルは、最大25ミリメートル厚の広幅プレートコイル、または最大50ミリメートル厚のプレートを高いコスト効率で生産します。 さらに、大型スラブ(最大67トン)の直送圧延による高生産にも対応可能であり、 通常のスラブ再加熱からの圧延による中規模の生産にも適しています。 プレートステッケルミルは、そのプロセスの特性上、通常はシングルスタンド方式で運用されます。 ただし、生産性を向上させるために粗圧延スタンドを追加することもできます。
プライメタルズ テクノロジーズのプレートステッケルミルの構成
圧延機
- プライマリーデスケーラー
- 入側エッジャー
- ミル入側・出側にコイラーファーネスを備えた広幅ステッケルミルスタンド
- 広幅・高負荷ドラムシャー
- コイル・プレート冷却システム
- ホットレベラー
- 油圧式ダウンコイラー
- コイル搬送システム
プレート向け
- 冷却床(機械式または完全油圧式)
- ローリングカット式ダブルサイドトリミングシャー
- ローリングカット式クロップおよびディバイディングシャー
- 板厚・強度の組み合わせに柔軟に対応するコールドレベラー
プレートステッケルミルのデスケーリングシステム
圧延工程では、一次スケールの除去と二次スケール形成の防止が必要です。 プライメタルズ テクノロジーズは、持続可能でメンテナンス性に優れたソリューションを用いて、業界トップクラスの表面品質を実現します。 最適化されたヘッダー設計と自動高さ調整により、目標の衝撃圧力を達成しながら、エネルギーと水の消費を削減します。 可変速ポンプ駆動により、エネルギー消費を大幅に削減し、装置の寿命を延ばします。 酸化物抑制システムがスケールを抑制します。
プレートステッケルミル コイラーファーネス
プレートステッケルミルの中核となるのが、プライメタルズ テクノロジーズが用途ごとに設計する幅広のコイラーファーネスです。 2段階ガイドによりストリップをコイラーファーネスのドラムスロットに導き、炉底を閉じることで、加熱効率と温度均一性を向上させ、エネルギー消費量を削減します。 排熱回収システムと、省エネパルス燃焼バーナーにより、さらなる省エネと温度均一性を実現します。 炉内雰囲気は強制空気システムによって管理され、また各炉には、ストリップの張力変動を最小化し、 圧延の安定性を高めるパッシブディフレクターロールが装備されています。
エッジャー
プライメタルズ テクノロジーズは、スラブ厚や圧延方式のご要求に対応するため、完全油圧式エッジャーを各種取り揃えています。 プロセスオートメーションは、スラブの直送圧延・スラブ再加熱による圧延の何れにおいても歩留りを最適化するように構成されています。
プレートステッケルミルスタンド
プレートステッケルミルスタンドは、プレートとストリップの両方を圧延できるように設計されており、 スラブからの圧延に十分な堅牢性を持ちながら、コイル製品として一般的な薄板圧延にも対応可能です。 プロセスオートメーションシステムは、スタンド出側での適切なミルペーシング制御により、プレートステッケルミル工程の性能を最適化します。
ドラムシャー
この設備はミルスタンドの直後に設置され、通常のクロップ切断に加えて、プレートステッケルミルで圧延されたプレートを分割するためにも使用されます。 これはプレートステッケルミルならではの特徴です。
プレート・ストリップ冷却システム
このシステムは、ラミナー冷却方式、または高度な冶金用途向けにラミナー冷却とMULPIC®を組み合わせたハイブリッド構成で提供されます。
油圧式ダウンコイラー
ダウンコイラーは、4本のラッパーロールを使用してコイルを形成し、高強度のパイプライン材も含め広範囲の熱延製品についてタイトで高品質なコイルを確保します。 また高強度かつ幅広の製品に対して、プライメタルズ テクノロジーズは、標準より大きなコイル内径に対応した高負荷仕様のマンドレルも提供可能です。
コイル搬送システム
プライメタルズテクノロジーズは、標準的なコイル搬送ソリューションのみではなく、搬送方向、処理量、サンプリング、バンディング、マーキング、保管場所など、個別の要求に合わせたシステムも提供しています。 これらのシステムには、さまざまな板厚に対応したサンプリング装置や、特定のコイルサイズに対してはスプリングバック発生を防止する機構も備えています。 コイルは通常、ウォーキングビームコンベヤーで搬送され、必要に応じて、プライメタルズ テクノロジーズ独自技術のモジュラーカーシステム(MCS)によって次工程へと移送されます。
ホットレベラー
通常、プレートの平坦度向上には完全油圧式の9本ロール型ホットレベラーが使用されます。
ローリングカットクロップシャー・ダブルサイドトリムシャー・ディバイディングシャー
各種ローリングカットプレートシャーは、刃のオーバーラップを最小限に抑えることで、プレートのエッジ品質と形状を最適化します。 クロップシャーは、プレート形状制御システムと連携することで、歩留りを最適化します。 高処理能力を持つダブルサイドトリムシャー(DSTS)は、毎分最大30カットの切断が可能で、ディバイディングシャーは試験片採取システムも備えています。
