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Side trimming section of the continuous pickling line

ロンドン2017年2月 02日

中国の日照鋼鉄に連続酸洗ラインを納入

  • 本プラントは年間最大 200 万トンの熱間圧延ストリップを処理可能
  • 本プラントは同タイプのプラントで最速の処理速度 400 m/分

 

Primetals Technologies は、中国の鉄鋼メーカーである日照鋼鉄集団有限公司(日照)より発注された 連続酸洗ライン(CPL)を納入し、このたび最終検収書(FAC)を受領しました。この酸洗ラインは、 同タイプのプラントで最速となる 400 m/分の処理速度を持ち、年間約 200 万トンの熱間圧延ストリッ プの処理が可能です。Primetals Technologies は 2013 年 11 月にこのプラントを受注していました。

 

この連続酸洗ラインは、山東省日照市の日照の製鉄工場に新設された冷間圧延コンプレックスの一部で、 延性のある成形用鋼板のみならず、二相鋼板や HSLA 鋼板も処理可能です。本プラントでは、延性のあ る成形用鋼板である JIS 等級 SPHC、SPHD、SPHE、高強度・低合金鋼である HSLA330~440 級、二相 鋼板 DP 590 級、さらに HSLA 590 級を処理します。このラインでは、厚さ 0.8~4 mm、幅 900~ 1,600 mm の熱延鋼板の酸洗処理、および最大 35 トンまでのコイルのハンドリングが可能です。装入側 のストリップ速度は 800m/分で、酸洗セクションは 400 m /分、出側セクションでは最高で 520 m/ 分に達します。

 

入側セクションには、コイル 2 基を同時にセットできるダブルコイルチャージングセクション、コイル からのストリップ繰り出しを並行して行えるダブルペイオフリールが設置され、処理されるストリップ は 6 ストランドのルーパーに装入されます。 酸洗ステーションの上流側には、ストリップ表面のスケールを除去し形状を整えるスケールブレーカー と、酸液再循環システムを装備した 5 基の平型酸洗タンクを設置。下流側には、水処理システムおよび ドライヤーを装備し 5 区画に分割されたリンス用タンクが設置されています。 酸洗されたストリップは、さらにスキンパスミルとテンションレベラーを経て、4 ストランドの出側ル ーパーへと導かれ、鋼板の幅方向形状を整えるサイドトリミング加工後に通過する検査ステーションで、要求表面品質に達していることが確認されます。 出側セクションにはロータリーシャー付きリコイラが 2 基設置されています。

このプロジェクトは、日照、上海徽禾機械設備(上海徽禾机械设备有限公司、Shanghai Winham Machinery and Equipment Co., Ltd.)、および Primetals Technologies によって共同で進められました。 Primetals Technologies は、エンジニアリング、重要部品の供給、物流設備である 2 つのコイル排出台 車 2 台、コイル輸送台車、ウォーキングビーム型コイル輸送システム、さらには電気・自動化装置一式 を納入し、中国製部品の品質管理、建設および試運転の監督を担当しました。

 

Primetals Technologies が中国の日照へ納入した連続酸洗ラインのサイドトリミングセ クション

Primetals Technologies, Limited は本社を英国、ロンドンに置き、金属鉄鋼産業にとって、エンジニアリングやプラント建設全般の、世界的 リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービス の一式を提供します。鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野部門にも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重 工グループで、株式会社日立製作所、並びに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメンス VAI メ タルズテクノロジーズ社の統合により発足しました。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。発足時の従業員数は全世 界で約 7,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com