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ロンドン2025年8月 13日

インドJSP向け厚板圧延機稼働率向上を目的とした近代化工事受注

  • レベル1およびレベル2の自動化システムを更新
  • インド初の最先端自動化プラットフォーム導入
  • 稼働開始は2026年1月~3月を予定

プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、ジンダル スチール アンド パワー(Jindal Steel and Power:JSP)のインド、オディシャ州アヌグルにある5メートル厚板圧延機向けに、稼働率の向上と予備品の安定調達を目的とした、 レベル1およびレベル2自動化システムの全面的な更新工事を受注しました。  

インド初の導入事例

プライメタルズ テクノロジーズは、圧延工程の主要エリアにおいて、新しいハードウェアと、従来の制御システムから移行・最適化されたアプリケーションソフトウェアを提供します。今回導入されるのは、先進的なSIMATIC S7-1500制御システムと、Totally Integrated Automation(TIA)ポータルの一環である最新のWinCCソフトウェアです。 この規模の圧延機においてTIAポータルが導入されるのは、インドでは初めてとなります。 また、すべてのサーバーを仮想化することで、サーバーインフラのライフサイクル管理がよりスムーズに行えるようになります。

ダウンタイムの削減

JSPのアヌグル拠点にある5メートル厚板圧延機は、年間120万トンの生産能力を持ち、厚さ5~350ミリメートル、幅900~4,800ミリメートルの厚板を生産しています。   
自動化システムの主要機能、特にヒューマンマシンインターフェース(HMI)は、移行期間中も維持されるため、 オペレーターや保守スタッフは即座にシステム操作に対応でき、フル生産までの立ち上げ期間が短縮されます。 現在、JSPでは旧式の自動化システムが原因で予期せぬダウンタイムが発生していますが、 最新のハードウェアとソフトウェアを導入することで、安定した運転とダウンタイムの削減が期待されます。 さらに、新しいソフトウェアパッケージやシステムアップデートも将来的に容易に統合できるため、システムの拡張性と持続的な進化が可能となり、自動化基盤としての将来性も確保されます。  

グローバル企業としてのJSP

ジンダルスチールアンドパワー(JSP)は、鉄鋼、鉱業、インフラ分野で強い存在感を持つ産業界の中核企業です。

​ 世界中で総額120億ドルにおよぶ戦略的投資を行い、生産能力の最大活用と操業効率の継続的な向上を図りながら、インドにおける国産化の推進に貢献しています。 鉄鋼業界の先導者として、JSPはカーボンフットプリントの削減と持続可能な操業に積極的に取り組み、責任ある産業成長における新たな標準を築いています。
 

プライメタルズ テクノロジーズの近代化工事により、JSPアヌグル拠点の厚板圧延機の稼働率向上を実現 


プライメタルズテクノロジーズPrimetals Technologiesは本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。 

公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp