• 連続鋳造機・圧延設備・プロセスライン等の重要機器向け特別耐摩耗性コーティングなど、最新技術を活用した包括的なメンテナンスサービスを提供
• 高度なデジタルアセット追跡技術が修理品の完全なトレーサビリティと精緻な品質管理を実現
• ブラジルの主要製鉄所近隣の戦略的立地で、成長著しい同国の産業セクターをサポート

プライメタルズ テクノロジーズ（Primetals Technologies）は、ブラジル、リオデジャネイロ州サンタクルスに、最先端のサービス工場を開設し、竣工式を開催しました。 敷地面積7,968平方メートルの本施設は、複数の大手製鉄所近隣エリアにあり、戦略的な立地にて先進的なメンテナンスおよび改修サービスを提供します。 式典では技術セミナーも開催され、顧客や業界関係者が施設の高度な機能を見学しました。

プライメタルズ テクノロジーズのメタラジー及びアフターサービス部門責任者であるEberhard Karnitsch-Einberger氏は次のように述べています。 「このサービス工場の開設は、ブラジルをはじめとするお客様への支援体制をさらに強化する大きな一歩です。当社のモットー『Next Level Services Now』にふさわしい、

地域にとって画期的な施設です。 当社の最新技術への投資とこの戦略的立地は、ブラジルの鉄鋼・産業分野の成長を支援するという決意の現れです。」

この施設は、 冶金サービスにおける効率性、トレーサビリティ、そして持続可能性の新たな基準となるものです。 キャスターロールのメンテナンスやニッケルめっきといった中核業務に加え、鋼板圧延機や亜鉛めっきラインといった重要設備向けに、革新的なコーティング技術も導入しています。  

鋼板圧延設備向けメンテナンス機能を強化

サンタクルス工場は、熱間および冷間圧延機、亜鉛めっきライン用ロールのメンテナンスに対応しており、 レーザークラッディングやHVOF/HVAFといった高速コーティング技術により、精度と耐久性の高い改修を実現しています。 また、最新のメカトロニクスおよび油圧試験センターも併設されています。

これらの機能により、ブラジルの鉄鋼・産業分野において高まるニーズに応え、設備性能の向上と耐久年数の延長を図ることが可能です。 この工場はまた、鉱業、石油・ガス、風力発電、製紙業など、鉄鋼以外の分野向けの重要部品修理にも対応します。

デジタル化とトレーサビリティの推進

本サービス工場では、メンテナンス＆アセットテクノロジー（Maintenance and Asset Technology: MAT）を始めとする先進的なデジタルツールを活用し、作業フローの自動化、トレーサビリティの強化、そして厳格な品質管理が実施されています。 作業の全過程が追跡・記録され、利用者にはリアルタイムで信頼性の高いデータが示され、全工程が可視化されます。

プライメタルズ テクノロジーズ ブラジルのCEO Gabriel Lenna氏は次のように述べています。 「この工場は、設計段階からデジタル化を中核に据えています。

当社のデジタルエコシステムにより、より迅速で安全、かつ期待通りの結果をもたらすサービスが提供されます。 この最先端施設を通じて、私たちは運用上の卓越性に加え、資産の完全なトレーサビリティ、より的確な意思決定支援、そして当社の技術的知見の保護・進化を実現します。 お客様の設備寿命の延長、リスク低減、そして持続可能な成果達成に大きく貢献できると確信しています。」

戦略的な立地

 

交通アクセスに優れたサンタクルス工場は、サービス拠点として理想的なブラジルの産業の中心地にあります。 すでに最初の改修契約を獲得しており、今後より多くの受注に向けた積極的な営業活動を展開しています。
 

ブラジル、リオデジャネイロ州サンタクルスに開設されたプライメタルズ テクノロジーズの最新鋭サービス工場 

竣工式では技術セミナーが開催され、来場した顧客や業界関係者が最先端の技術を体験

高精度で信頼性の高い設備。 写真は、コーティング工程の中核をなす先進レーザークラッディング機器の一部