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ロンドン2025年5月 07日

中国でハイエンド厚板生産用極厚スラブ連続鋳造機を供給

  • 中国の鉄鋼メーカーが連続鋳造機を大幅に刷新し、ハイエンド厚板市場に参入
  • シングルロールDynaGap(SRD)とドライキャストセグメントにより、高品質の厚板生産を実現

プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、中国東部の鉄鋼メーカー向け1ストランド極厚スラブ 連続鋳造機更新工事を受注しました。 当社は、主要な機械設備および包括的なレベル1・レベル2の自動化ソリューションの供給・導入などを行います。  

この更新工事では、連続鋳造機の対応板厚範囲を360ミリメートルまで拡大し、 風力タービン部門を始めとする板厚の大きいハイエンド用途向けの製品生産が可能になります。 2026年半ばの稼働開始後は、高品質スラブを年間190万トン生産する予定です。  

高品質な厚板の生産

本工事の連続鋳造機に装備する当社製シングルロール「DynaGap」(SRD)は、鋼種、冷却状態、鋳造速度などの生産パラメータ変化に応じて、適切に圧下する位置や強さを調整します。 SRDは、1ロールあたり最大4,000キロニュートンの力を加え、最高の内部結晶構造と欠陥のない高品質な厚板を確実に生産します。    

「Smart Segment」は、プライメタルズ テクノロジーズが特許を持つ、連続曲げおよびストレートニングコンセプトです。「Eco Star」ロールと組み合わせることで、スラブ表面の品質が大幅に向上します。 内部冷却システムを備えた「Eco Star」ロールは、表面欠陥を最小限に抑えるために必要な高温に耐えることができます。 さらに更新の一環として、モールド幅調整システム「DynaWidth」を備えたスマートモールドを新たに導入し、スラブ幅の迅速かつスムーズな変更が可能になります。

ブレークアウト防止と一層の品質向上

包括的な自動化ソリューションにより、鋳造条件が最適化され、柔軟性が向上します。 「Mold Expert」システムは、モールド内の鋳造プロセスを分析しながら、ブレークアウトを検出・防止します。 自動化された「DynaGap」ソフト/ハードリダクションシステムは、ロールギャップを動的に制御し、センターラインの偏析を低減し、ストランド内部の品質を向上させます。

この鉄鋼メーカーと当社の関係は数十年に及び、これまでに数多くの鋳造プロジェクトを行っています。  
 

プライメタルズ テクノロジーズが 中国の鉄鋼メーカーに1ストランド連続鋳造機を供給・導入  


プライメタルズテクノロジーズPrimetals Technologiesは本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。 

公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp