Press Releases
最新情報

ニュース&プレスリリース


ロンドン2025年6月 05日

江蘇沙鋼向け線材仕上げライン更新工事完工

  • 江蘇沙鋼の販路を高品質線材製品市場へと拡大
  • 低温制御圧延が可能に
  • 線材製品の寸法公差とコイルパッケージを大幅に改善

プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、中国江蘇省張家港市にある江蘇沙鋼の第6製鉄所No. 3ラインにおいて、線材仕上げラインおよびMorgan仕上圧延機(Reducing/Sizing Mill: RSM)の更新工事を完工し、最終検収証(FAC)を受領しました。 本工事は、沙鋼が進める製鉄所の広範な近代化計画の一環として実施されたもので、製品の寸法公差および機械的特性の向上に重点が置かれました。 また、沙鋼の全生産ラインで順次実施される予定の線材仕上げライン更新計画の初回案件となりました。

この近代化により完成製品の寸法公差および表面品質が向上し、コスト削減につながっています。 また、冶金特性および寸法公差の改善について、江蘇沙鋼はすでにエンドユーザーから好意的なフィードバックを受けています。

このプロジェクトにおいて当社は、仕上げ圧延機改修のための設備(新しいガイド、新しいMorganインテリジェントピンチロールおよび第6世代レイングヘッド、仕上圧延機前の高速シャー、包括的なメカトロニクスパッケージなど)の他、 水冷ライン、Morganステルモア制御冷却コンベヤ、リフォームタブエリアのエンジニアリング、現場指導サービスを行いました。  

高品質の設備が高品質の製品を保証

線材仕上げラインの近代化における重要な要素の一つは、外部ギアボックスの更新も含めたMorgan仕上圧延機の改修および移設でした。  

Morgan仕上圧延機は、高品質な線材生産に用いられる高性能な圧延機で、生産パラメータに応じて線材を正確な寸法に圧下・仕上げを行います。 その高い精度と先進技術の組み合わせにより、低温制御圧延が可能となり、より微細な結晶構造を形成するため、コストのかかる焼鈍処理が削減されるか、条件によっては不要となることもあります。

長年にわたるパートナーシップ

今回の更新工事は、江蘇沙鋼との30年以上にわたるパートナーシップにおける新たな成功事例となりました。

プライメタルズ テクノロジーズは、1992年以降に張家港市で9基、2007年以降にはその他の地域でも3基の線材工場を、いずれも江蘇沙鋼向けに建設してきました。

張家港市に拠点を置く江蘇沙鋼集団は、1975年に設立された大手鉄鋼メーカーです。 同社は世界中の幅広い産業で使用される異形棒鋼、特殊棒鋼、線材、厚板、特殊鍛鋼製品を生産しています。

江蘇沙鋼のNo.3ラインに設置されたプライメタルズ テクノロジーズ製Morganステルモア冷却コンベヤで搬送されるホットコイル


プライメタルズテクノロジーズPrimetals Technologiesは本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。 

公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp