Press Releases
最新情報

ニュース&プレスリリース


ロンドン2025年5月 15日

Novelis Aluminum向け大規模自動化工事完工

  • アルミニウム熱間圧延ラインのソフトウェア強化で生産の安定性が向上し、将来を見据えた操業を実現
  • この種のソフトウェア移行としては中国初の事例
  • 包括的なレベル1自動化システム更新が予定より早く完了

プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、中国のアルミニウムメーカーである Novelis Aluminum Zhenjiangの江蘇省鎮江市にある アルミニウム熱間圧延ラインの自動化更新工事のフェーズ 2を完工し、最終検収証(FAC) を受領しました。 本工事は、ハードウェアとソフトウェアの更新に重点を置き、生産の安定性を高め、将来を見据えた操業を実現するものです。 また、オペレーティングシステムと新しいヒューマンマシンインターフェース(HMI)を含む、同ラインレベル1自動化システムの全面的な更新工事についてもFAC を受領しました。

Novelis Aluminum Zhenjiang 熱間圧延部門マネージャー Lei Xia氏は以下のように述べています。

「プライメタルズ テクノロジーズによる本ソリューションの導入は、設備の信頼性を向上させ、生産効率および製品品質の双方に良好な効果をもたらしています。

​ また、計画外ダウンタイムの削減が見込まれています。 既に改善が確認された一例は、 新たに導入されたプログラマブルロジックコントローラ(PLC)です。従来システムと比較して統合における標準化が進んでおり、 プラットフォームの刷新により、主要プロセスパラメーターの調整が容易となったほか、トラブルシューティングに要する時間も大幅に短縮されました。」   

迅速にフル稼働を達成

工事のフェーズ1は、契約締結から最終検収までわずか8ヵ月という厳しいスケジュールでした。 調達の遅れやビザの関係で、システムテストは遠隔で行われましたが、プライメタルズ テクノロジーズは予定より4日早くFACを受領しました。 その時にはラインはすでにフル稼働に戻っており、全製品が要求された品質基準を満たしていました。

ダウンタイムの最小化  

フェーズ2は、中国国内におけるこの種のソフトウェア移行として初めての事例であり、重要な節目となるプロジェクトでした。 本件では最新鋭の完全統合オートメーション(Totally Integrated Automation: TIA)プラットフォームへの移行が行われ、処理能力の向上と運用コストの削減が図られました。 演算能力を強化して更新された自動化システムは、従来よりも安定し、効率的なこのプラットフォーム上で稼働しています。 フェーズ1と同様、予定より4日早く稼動を開始しました。
今回の更新にはサーバーの仮想化も含まれており、ITの応答時間が大幅に短縮されました。

航空業界向けアルミニウム

2014年、プライメタルズ テクノロジーズは、鎮江にあるNovelisの拠点にアルミニウム熱間圧延設備を納入・導入しました。 この工場では、特に航空産業向けの高品質アルミニウム製品を生産しています。 Novelisは世界有数の平圧延アルミニウム製品メーカーであり、アルミニウムのリサイクル最大手でもあります。 同社はアルミニウムと銅の業界リーダーであるヒンダルコ インダストリーズ(Hindalco Industries Limited)の子会社であり、インド、ムンバイを拠点とする多国籍コングロマリットであるアディティア ビルラ グループ(Aditya Birla Group)の金属分野の旗艦企業です。
 

鎮江市にあるNovelis Aluminum熱間圧延ラインの更新工事完工を祝うNovelis Aluminumとプライメタルズ テクノロジーズのチーム  


プライメタルズテクノロジーズPrimetals Technologiesは本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。 

公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp