Arvedi ESP

Arvedi ESP — 真にエンドレスなストリップ生産

先駆的なエンドレスストリップ生産技術は、LD 転炉製鋼や連続鋳造などの技術が前世紀(20世紀)に製鋼業界の局面を大きく転換したのと同様に、薄鋼板生産の改革を約束するものです。エンドレス鋳造圧延プロセスでは、高品質で極薄の鋼種が幅広く生産可能です。

Arvedi ESP プロセスは、鋳造と圧延を直結した鋳造圧延連続プロセスで熱間ストリップを生産します。このタイプのプラントでは、従来の鋳造プラントおよび圧延プラントがそれぞれ独立したプロセスと比べ、エネルギー消費および関連費用を最大で45%低く削減できます。これは、二酸化炭素排出量の大幅削減をも意味します。長さ180メートルと、工場にとっても、従来の鋳造設備と圧延機を並べた設備よりかなりコンパクトな寸法となります。エンドレス鋳造プロセスで、幅広い高品質で極薄スチール等級の生産が可能です。


また、スラブを加熱して圧延する従来の熱間ストリップ圧延について、プライメタルステクノロジーズは粗圧延後のバーの先端と後端を接合した後、仕上げ圧延機に通すエンドレス圧延技術も提供します。
Arvedi ESP プロセスは、実証されたテクノロジーをベースとして、イタリアの製鉄工場、Acciaieria Arvedi S.p.A. (Arvedi)において、2009年から正常に運転を続けており、熱間圧延コイルの生産改善を実現しています。

ESP プラント独自の設計的特長および設備配置により、高品質なストリップの連続・エンドレス圧延がはじめて可能となりました。鋳造および圧延プロセスと直結した、全長わずか180メートルの非常にコンパクトな ESP ラインにより、従来の薄スラブ鋳造および直接圧延プラントと比べ、投資および運転コストが低く抑えられます。

エンドレス圧延運転によって、均一かつ再現性の高い機械的性質をストリップ全長において実現し、また、先後端のクロップ切断が実質的に不要であることにより、歩留まりロスが最小になります。不連続なロール摩耗を促進するような、1本づつのバーの圧延に対して、ロール開度や荷重が一定に保たれることによるロール寿命の延長が、もう1つの決定的な利点です。

ESP ラインは、ミニミル、または既存プラントへの年間生産量約300万トンまでの能力増強として最適なプラントです。

主なプラント設備と機能

  • 厚さ 90~110 mmの薄スラブを直線鋳型で鋳造
  • 溶液コア 70~90 mm で、ストランド厚を削減
  • 中間段階のストリップ厚を10~20 mmとしてインライン粗圧延ミルのストランド厚をさらに削減
  • 誘導加熱で、仕上げ圧延用の温度状態を実現
  • スケールの高圧除去
  • 連続5スタンドの仕上げミルで、ストリップの最終厚さに圧延
  • 層水流冷却システムでストリップ冷却
  • 巻取り前に高速シヤでストリップ切断
  • ダウンコイラー 

製品例 

Arvedi ESP の製品鋼板の品質は、最低でも、従来の熱間圧延ミルで生産された製品の品質と同等です。
Arvedi ESP エンドレス圧延プロセスで製造される鋼板の機械的性質は均質かつコンスタントであり、優れた製品が生産されている言えますす。その優れた表面品質は、欧州の優秀な自動車用鋼板サプライヤによる冷間圧延テストで実証されています。Arvedi ESP で生産された鋼板は、自動車部品や家電製品向けのさらに厳しい要件にも対応可能です。
 

設備投資される理由

Arvedi ESP テクノロジ独自のプロセス機能およびプラント配置により、さまざまな運転、製品およびコストメリットの実現が可能です。

最小の投資額

  • コンパクトなレイアウトにより Capex(設備費用) および Opex(運用費用) が最小に抑えられます。フルターンキーの投資総額を抑え、回収期間を短縮

最小限の運転コスト

  • 最終圧延スタンドの通板が不要であり、不良部分の発生が最小でありながら、薄ゲージ (0.8 mm 以下) を大量に生産可能 
  • 後端のクロップ切断が無いことにより、歩留まりを改善
  • ライン長が短く (180 m) 鋳造および圧延プロセスが直結しているため、エネルギーコストが大幅に削減

利益の最大化

  • 一定した圧延状態により幾何的形状特性および冶金特性が完全に制御され安定していることで、製品が高付加価値化 
  • 冷間圧延鋼板を採用してきた分野の多くにおいて、経済的に生産される熱間圧延の薄ストリップが採用される
  • 短期で市場導入できる、柔軟性の高いプロセス
     

最新プロセス制御およびオートメーションソリューションは Arvedi ESP ラインでは標準となり、 スラブ鋳造、誘導加熱、熱間圧延およびストリップ冷却、コイル完成までのプロセス全体で採用されています。
鋳造エリアの全技術パッケージが、鋳型内の鋼材水準を制御し、ブレークアウト防止用に摩擦値、鋳造速度、温度および冷却パラメータ、さらに粗ミルでのストランド厚さへの圧延の設定値などを監視します。

誘導ヒーターでは、鋼材等級、スラブ寸法、スループット速度および下流設備の要求する正確な温度制御を実現します。 

仕上げミルエリアでは、速度制御、形状および平坦度の管理、圧延ロールの調節、フィードバックループ、許容値からの偏差、修正測定も含め、重要な圧延パラメータのすべてを監視および制御します。 
冷却エリアでは、詳細な冶金ノウハウとあわせたラミナー冷却の使用で、HSLA や多相鋼材等級など、要求の厳しい下工程での用途に対応する各種の鋼材等級の生産が可能となります。

最後に、プラント全体の品質管理システムが、品質関連の全パラメータを監視し、偏差が発生した場合、製品のターゲット品質を満たすために必要な調節作業を提示します。

参照例

熱間鋼帯生産の将来:

ESP は、超薄鋼材製品および高品質な鋼材等級生産において今日の要件に対応する、実証済みテクノロジです。

  • 短期間に世界各地で6の使用例
  • 1,300万トン / 年の設置容量
  • 1,000万トンが ESP ですでに生産開始