酸洗ライン

酸洗ライン - クリーンでスケールの無い表面で下流プロセスを最適化

プライメタルズテクノロジーズのモジュラー設計の連続酸洗ラインは、i ボックス(i Box)酸洗など、先端技術を利用して高効率で経済的な運転を行います。

連続およびプッシュ・プル酸洗ラインには、小型スケールブレーカー、豊富な稼働実績をベースに設計および最適化された溶接機および酸洗システムが装備されています。お客様は、さまざまな酸洗コンセプトから酸洗槽のタイプ(i Box、ジェット、シャロー)を選択し、個々の生産条件あるいは設定条件に対応させることが可能です。正確なコイルのハンドリングと酸洗制御、高速で安定的なプロセス、そして精密な鋼板トラッキングは、酸洗ライン稼働の最適化にとって重要な要素です。信頼性と費用対効果の高さを両立させた下流プロセス処理においては、最高の鋼板面およびその表面性状を実現することが重要です。

連続酸洗ライン

プライメタルズテクノロジーズは、熱間圧延鋼板のスケール除去に関する様々なソリューションを提案します。当社が提供する酸洗ラインは、高酸洗率、低コスト運転、柔軟な生産に加えて、さらに幅広い製品サイズと鋼材品質に対応可能であることが特長です。このラインは、信頼性のおける運転、メンテナンスに手がかからない、最高水準の環境保全に対応しています。

1954年以降、当社の酸洗ライン納品実績は207件です。広範な実績を背景に、各種タイプの酸洗タンクを提供します。これより当社のお客様は、各ニーズに最適な酸洗タンクタイプを選択することができます。


ラインの全体的機能:

  • 補機設備を含めた自社設計酸洗ラインの提供(機械、電気、プロセス)
  • レーザー溶接機
  • テンションレベラ型スケールブレーカ
  • 板幅追従機能付きおよびエッジ監視機能付きタレットタイプのサイドトリマー
  • スクラップチョッパー、ボーラーまたはべーラー
  • クランプ式コイルオープナー
  • コイル先端位置検出用フィッシュテールディテクタ
     

プロセス部の機能:

  • 高効率酸洗 タンク(i Boxまたはジェット)
  • エッジスケールに効果があるサイドジェットノズルの採用
  • 酸濃度制御システム
  • 酸ヒューム漏れを防ぐ高密封シール
  • 変動の少ない酸洗温度
  • 汚れ防止リンスシステム
  • ポリプロピレン酸洗タンク
     

プッシュプル酸洗ライン

鋼板年間生産量として最大約100万トンまでの酸洗処理の場合、プッシュプル型酸洗ラインは、投資コストおよび運転の柔軟性において、大きな利点をもたらします。この方式は、鋼板寸法および鋼材等級の変更が多い場合は特に有効です。プライメタルズテクノロジーズでは、独自設計の V 字フラット酸洗タンクを提供し、タンク通過中の鋼板の安定度を高めます。これにより、鋼板の腰折れや蛇行を解消し、信頼のあるスレッディングを実現します。プライメタルズテクノロジーズでは、リンス部での鋼板の汚れを防ぐため、化学添加物が不要な特殊汚れ防止システムを開発しました。酸ヒュームの漏れを抑えたシール構造は、エネルギーコストおよび酸の損失を大幅に抑制します。 
 

ラインの全体的機能:

  • 補機設備を含めた自社設計酸洗ラインの提供(機械、電気、プロセス)
  • レーザー溶接機
  • テンションレベラー型スケールブレーカー
  • 板幅追従機能付きおよびエッジ監視機能付きタレットタイプのサイドトリマー
  • スクラップチョッパー、ボーラーまたはべーラー
  • クランプ式コイルオープナー
  • コイル先端位置検出用フィッシュテールディテクタ
     

プロセス部の機能:

  • 高効率酸洗タンク(i ボックスまたはジェット) 
  • エッジスケールに効果があるサイドジェットノズルの採用
  • 酸濃度制御システム
  • 酸ヒューム漏れを防ぐ高密封シールの酸洗タンク
  • 変動の少ない酸洗温度
  • 新方式の汚れ防止リンスシステム
  • ポリプロピレン酸洗タンク

 

老朽化更新、近代化、高機能付加

プライメタルズテクノロジーズには、プロセスラインの老朽化更新、近代化、高機能化の豊富な実績があります。体系的なアプローチにより、お客様と緊密に連携し、個別ニーズに基いた機器の取り合いを十分に検討しながら、ニーズに応じた近代化コンセプトの開発し、ソリューションを電気、制御、機械またはそれらの組み合わせにより提案致します。お客様が選択したコンセプトをベースにして、いくつかの手順に従い、プラントの稼働停止中に近代化を実行することも可能です。プライメタルズテクノロジーズの経験を基に、定修期間を最小限に抑えると共に、迅速な立上と最高の品質を実現いたします。

プライメタルズテクノロジーズは酸洗後の焼鈍炉を含むステンレス鋼連続酸洗ラインも提供します。続きをご覧ください。
 

レーザー溶接機

プライメタルズテクノロジーズでは、固体レーザーソースを利用した溶接およびせん断を行う最新の厚板用レーザー溶接機を開発しました。「LW21H」 と呼ばれる、このヘビーレーザー溶接機は、主に連続酸洗冷間圧延ミル設備を対象として使用されています。当社方式は光ファイバーケーブル経由でビーム転送を行うため、手間のかかる鏡反射伝送は不要で、メンテナンスが簡単で初期投資も安価になっています。安定した再現性のある切断と信頼性はレーザ切断によってのみ実現可能です。レーザ溶接機のもう1つ利点として、機械がコンパクトなために、既存のラインに最小の現場作業で簡単に設置できることがあげられます。
 

高張力/テンションレベラ型スケールブレーカ

プライメタルズテクノロジーズのスケールブレーカ製品群は、35トンから最大100トンまでの張力までに対応します。前後に設置されるブライドルロールのドライブシステムの構成は、個別モータ駆動方式、ハイブリッド(メカタイドライブ方式と個別モータ駆動方式の組み合わせ)、あるいは完全メカタイドライブ方式があります。スタンド構成-ウェットまたはドライには、2セットの伸長ユニットおよびC反り調整ユニット、粉塵収集システムが含まれます。
 

熱間圧延スキンパスミル 

また、当社は熱間圧延用のスキンパスミルも供給可能です。500 ~ 1,800トンの圧延荷重を発生するスキンミルスタンドは、2-Hi、4-Hiあるいは6Hiのすべてのソリューションに対応可能です。
 

PropertyMon® –  インライン機械特性測定システム

プライメタルズテクノロジーズの酸洗用インライン・リアルタイム測定システムにより、システムを利用するお客様は、非破壊的な方法で、機械特性(引張および降伏強度)だけではなく、鋼材の磁性を確認することが可能となります。独特のセンサーヘッド設計と革新的な信号処理によって、信頼性のある結果が導かれます。「PropertyMon®」は、コイル全長に渡って連続的に計測を実施し、プロセス内の偏差を示します。この結果、最終ユーザからのクレームは大幅に削減されることになります。
 

フライング幅調節および端監視付きタレットタイプのサイドトリマー

プライメタルズテクノロジーズの酸洗設備用サイドトリマーにはタレットまたは単一ヘッドタイプがあります。これらのマシンは、DWA(Dynamic Width Adjysting)もしくはFWC (Flying Width Control)という幅調節機能を有し、EdgeMon等オプションを追加することもできます。単一スタンドまたはタレット、あるいはデュアルシフトスクラップチョッパーは、スクラップ詰まりの無いスクラップ処理を実現するよう設計および製造されています。ロータ直径およびナイフ数の適切に設計によりナイフ寿命を最長にすることが可能となります。サイドトリマーとスクラップチョッパーを一体に考えることが、最適なスクラップ処理と不良率の低減との実現のカギとなります。
 

SIAS® - 自動表面点検システム

SIAS は、例えば、ファインシルバー、ピンホールやスクラッチおよびコーティング欠陥など、深絞りにおいて、重大な欠陥を検出および特定します。アークスポット等の軽微な欠陥は、最大速度で検出することが可能です。SIAS® は、鋼板に付加価値を与えるプロセス処理の前、すなわち酸洗ラインの初期段階で、大きな表面欠陥をすべて特定します。酸洗での残存スケールに関しても警告を出します。SIAS® の適用により、酸洗速度の最適化が可能です。連結された酸洗-タンデムミルでは、冷間圧延前に欠陥を早期検出できるメリットもあります。有害と思われる欠陥は、対応(減速またはオープンスタンド)を講じることにより、欠陥が原因で発生する鋼板破損を未然に防止します。検査可能速度は熱間ミルへの適用の場合、最大 1,200 m/分の範囲までカバーしています。
 

TCO® – 総コストのオプティマイザー

TCOptimizer は、冶金工程全体の計測信号すべて(鋳造からプロセスラインまで)に注意し、装置の状態、プロセスおよび製品の品質に関する機能低下に対してジャストインタイムのアラームを発して、生産を安定させる手段です。プロセスの自動的フォローアップ、組み込んだ冶金モデルによるリアルタイムの製品品質評価システム、最終製品の品質要件に達するためのジャストインタイムのアラームが組み込まれています。またTCOptimizer は、消耗部品のより適切な管理でコスト削減に寄与します。
 

状態監視システム

酸洗ラインのインライン測定システムでは、システムを利用するお客様は、非破壊的な方法で、機械特性(引張および降伏強度)を確認することができるため、プロセスを効果的に最適化し、品質を保証が可能です。時間を要する破壊検査と比べ、PropertyMon は、鋼板の先端または尾端だけではなく鋼帯の欠陥を連続監視により特定するなど、製品を連続的に点検してプロセスの偏差を伝え、最終ユーザからのクレームを回避します。品質に関する包括的な文書管理により、工場オペレータはプロセス全体を見通し、生産設定を改善することができます。
 

    • 図1- 厚板用レーザ溶接機 LW21H
    • 図2- 押引酸洗ラインの軽量スケールブレーカーSB21L
    • 図3 ヘビーサイドトリマー ST21H

先進酸洗モデル APM

最高酸洗性能

スケール厚さと酸化鉄の状態の計算 

  • 先頭端、本体、後部端
     

化学物理モデルをベースとした速度レンジを含む、最適鋼片速度

  • コイル一次データから計算
  • 実際の槽温度を考慮
  • 各酸洗回路の実際の濃度値を考慮
  • 各セグメントについて計算(先頭端、本体、後部端)
  • 結果を PLTCM の速度最適化システムに転送


予め最大100コイルまで、計算を予測

  • 酸洗槽内の温度勾配


実際の状況にあわせた酸洗率の周期計算 (鋼片、温度…)

酸洗ライン向け統合型プラントおよびソリューション — 経験が物を言う

弊社のコンピタンシについての詳細は、以下のリンクからご覧ください:

    

参照例

火害後の酸洗ラインの復旧および近代化

顧客
Tata Steel IjmuIden BV, IjmuIden(オランダ)

ラインのタイプ
酸洗ライン

ソリューション
Tata Steel の PL22 酸洗ラインは火災により損傷し、ライン生産を早急に復旧させるため、大掛かりな改修が必要となりました。 
厳しい条件となったこのプロジェクトでは、プロセス処理ラインにプライメタルズテクノロジーズの最新の酸洗テクノロジーをフルに適用し、また新しい鋼材グレードへの対応とライン稼働率の向上のために、プライメタルズテクノロジーズのキー設備を統合しました。このプロジェクトでは、ラインの破損前に年間120万トンであった生産を年間 160万トンに引き上げる近代化を目指しました。