中国の鉄鋼メーカー向け厚板圧延機の大規模なオートメーションシステム更新完工
- 中国で厚板圧延機に包括的な自動化ソリューションを導入
- レベル2のオートメーションシステム更新で生産工程が安定し製品品質が向上
- 予定より2週間早く最終検収証を受領
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は中国、湖南省湘潭市にある湘潭鋼鉄(Xiangtan Iron and Steel)向け厚板圧延機の大規模オートメーションシステム更新を完工しました。同社は製品品質向上と旧式オートメーションシステムの近代化を希望しており、当社のソリューションはそのどちらにも対応するものです。
期待を超える成果
導入工事はわずか6週間で完了し、生産開始直後から製品の品質がお客様の期待を上回ったため、当社は予定より2週間早く最終検収証(FAC)を受領しました。湘潭鋼鉄Vice Chief Engineer of Electrical Automation、Li YuXiang氏談「プライメタルズ テクノロジーズと当社の技術スタッフとのオープンなコミュニケーションが効率よく行われたため、プロジェクトはスムーズに進行し、予定よりも早く完工することができました。プライメタルズ テクノロジーズの技術力と組織力がはっきりと分かりました。」
レベル2オートメーションシステム更新によるメリット
当社が行ったプロセス最適化システムの更新により、圧延プロセスにおける重要なパラメータであるロール力とロールトルクの予測が改善されるため、特に小ロットや異なる鋼種の圧延においても、プロセス全体が安定します。レベル2システムの一部であるセットポイントモニターは、パイロメーターの調整、オペレーターの介入、予期しないイベントなどが起きた場合、レベル1とレベル2の自動化システムを同期させ、圧延プロセスの調整や変化への対応性を高めます。
レベル2ではまた、パスキーパーが指定の板厚を確実に維持します。パスキーパーによりプロセスオートメーションシステムは、誤った結論をもたらす可能性のあるノイズの入ったデータを排除し、パススケジュールの安定した計算を保証し、特に薄板圧延で効果を発揮します。
広範な市場
1958年に設立された湘潭鋼鉄は、約10,400人の従業員を擁し、広幅の厚板、線材、棒鋼を合わせて年間1,200万トンを生産しています。造船、建設機械、海洋工学、橋梁建設、圧力容器などの市場に製品を提供しており、世界最長の海上横断橋である港珠澳大橋(香港・珠海・マカオ大橋)やアブダビ国際空港に使用されています。
プライメタルズ テクノロジーズによるレベル2オートメーションシステムの更新で、湘潭鋼鉄の鋼板品質が向上しました。
完工に際しての湘潭鋼鉄Vice Chief Engineer of Electrical Automation、Li YuXiang氏のコメント
「プライメタルズ テクノロジーズと当社の技術スタッフとのオープンなコミュニケーションが効率よく行われました。」