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2023092973

 

中国鋼鐵の脱炭素化調査を実施

  • 2030年までにCO2排出量を25%削減する中国鋼鐵の目標達成を支援する新たな調査
  • 台湾、高雄拠点での操業改善と技術関連の更新によるCO2排出量削減に焦点
  • 202381日に契約締結

プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は中国鋼鐵股份有限公司(China Steel Corporation、以下CSC)より、同社の台湾、高雄拠点における炭素排出量削減に焦点を当てた脱炭素化調査を受注しました。同拠点の年間粗鋼生産量は約1千万トンで、台湾最大の製鉄所です。

プライメタルズ テクノロジーズBusiness Development Director(Asia Iron & Steelmaking)

Martin Smith談  

「CSCの重要な長期事業計画を支援できることを非常に嬉しく思います。」

2030年までに炭素排出量を削減

当社は、専門家によるコンサルティングと包括的な調査を行い、CSCの脱炭素戦略への提言をまとめた詳細な報告書を作成します。本調査の一部は、高炉−転炉法(BF-BOF)の操業強化の可能性精査に使用します。

CSCは脱炭素化を最優先課題としており、2030年までのCO2排出量25%削減、さらに2050年までのカーボンニュートラル達成を目指し、方策を積極的に模索しています。当社はその取り組みの多面的な道のりにおける極めて重要なパートナーとして選ばれ、提携契約を結びました。当社は金属鉄鋼業界における環境革新のパイオニアとして、グリーンスチール技術の開発と業界の変革を推進しています。

台湾の大手鉄鋼会社

台湾、高雄を本拠とするCSCは1971年12月に設立されました。高雄にある同社の製鉄所は高炉4基を備え、鉄総生産量は1日あたり約2万4千トンに達します。CSCは主要製品である厚板、棒鋼、線材、熱間および冷間圧延コイル、電気亜鉛めっきコイル、電磁鋼コイル、溶融亜鉛めっきコイルなどの高級鋼材を国内外の市場に供給しています。台湾市場では50%以上のシェアを誇り、国外では主に東南アジア、ヨーロッパ、日本に製品を輸出しています。

台湾、高雄にある中国鋼鐵股份有限公司(CSC)の製鉄所