Press Releases
最新情報

ニュース&プレスリリース


ロンドン2025年6月 16日

ティッセンクルップ スチール向けスラブサイジングプレス更新工事を受注

  • サイクロコンバーターと低電圧ドライブを新たにし、電力および電気システムを強化
  • 可用性の向上と将来にわたる部品調達の安定化
  • 駆動装置室用のカスタムメイド冷却ソリューションにより人員と設備の安全性が向上

プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、ティッセンクルップ スチール(thyssenkrupp Steel)より、ドイツ、デュイスブルク拠点にあるNo. 2 熱間圧延機のスラブサイジングプレス更新工事を受注しました。 この包括的な更新工事では、メインプレスモーター用の新しいサイクロコンバーターに加え、ピンチロール、ギャップ調整、ローラーテーブル向けの低電圧マルチドライブコンバーターおよびDCコンバーターを提供するとともに、実装および立ち上げ作業も実施します。  

可用性の向上  

プライメタルズ テクノロジーズは、デュイスブルクにおけるNo.4熱間圧延機の工事も手がけており、本件はそれに続く受注となります。

本工事により、ティッセンクルップ スチールの設備の可用性が向上するとともに、将来的にも交換部品を安定して調達できる体制が確保されます。 稼働開始は2026年7月から9月を予定しています。

ティッセンクルップ スチールのスラブサイジングプレスの駆動システムは、 サイクロコンバーターによるメインドライブと、ピンチロール、ギャップ調整、ローラーテーブル用の補助ドライブの2系統に分類されます。 本工事では、全ドライブにおいてコンバーター技術が更新されます。 既設の変圧器およびモーターの大部分は引き続き使用されるため、設備投資額が大幅に抑えられます。  

安全性の向上

プライメタルズ テクノロジーズは、駆動装置室向けに高効率かつ省エネルギー性に優れた冷却を実現するための、個別設計による冷却ソリューションを構築します。 このソリューションは、駆動装置キャビネットに適用される空冷-水冷の閉ループ方式を基にしています。 また、突発的なアークフラッシュを早期に消火するアークフラッシュ保護システムも導入し、人員および設備の安全性向上が図られます。

高利益率のプレミアム製品に注力

  

ティッセンクルップ スチールは世界中で27,000人を雇用し、約1,100万トンの粗鋼を生産するドイツ最大の鋼板メーカーです。 同社は現在、生産施設の最適化を進めており、多相鋼、軽量鋼、高表面品質の鋼種などの、 将来の市場と利益率の高いプレミアム製品に注力しています。 また、高品質な電磁鋼板の生産能力拡大も計画しています。 プライメタルズ テクノロジーズは、同社の主要な投資プログラムの一環であるデュイスブルクでの大規模な鋳造設備と熱間圧延機導入プロジェクトを担当しています。
 

プライメタルズ テクノロジーズはティッセンクルップ スチールより、 設備の可用性を向上させるスラブサイジングプレス更新工事を受注  


プライメタルズテクノロジーズPrimetals Technologiesは本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。 

公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp