ニュース&プレスリリース

ロンドン2025年4月 30日
バクースチール向けEAF更新工事完工
- 電力および電極消費量を大幅に削減
- 通電時間を4分短縮
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)はこのほど、アゼルバイジャンのバクーにあるBaku Steel Company CJSC グループ(BSC) の拠点で 60 トン電気アーク炉(EAF) の更新工事を完工し、最終検収証(FAC) を受領しました。 本工事により、生産プロセスが最適化され、操業効率が大幅に向上しました。
プライメタルズ テクノロジーズは、カーボンインジェクション技術を用いたバーナーシステム、「Melt Expert」電極制御システム、スラグ検出を強化する「SlagMon」タッピング装置などを供給し、据付・試運転指導も行いました。
消費量を大幅に削減
2023年、プライメタルズ テクノロジーズのエキスパートが実施した初期調査では、BSCの既設EAFに4基目のリファイニングコンバインドバーナー(RCB)と最新の電極制御システムを追設することで、顕著な性能向上が期待できる という結果が示されました。 これを基に、BSCと当社は更新工事を行いました。
プライメタルズ テクノロジーズの最新システムの導入・統合後、わずか数日で目覚しい成果が確認されました。 主な改善点には、電極消費量の20%以上の削減、電力消費量の大幅な低減、通電時間の4分もの短縮などがあり、 更新工事が製鋼プロセス改善について即時的な効果をもたらしたことを示しています。
プロセスの安定性が向上
プライメタルズ テクノロジーズの「Melt Expert」は、溶解プロセスを動的に制御し、プロセスの安定性を高めます。 製鋼において一般的に課題となるスループットや効率の低下に対処し、炉の生産性を向上させます。 さらに、電力消費量を抑えることで溶解プロセスのエネルギーコストを低減します。
20ヵ国以上に輸出
BSCは年間生産能力80万トンを誇る、コーカサス地域最大の鉄鋼メーカーです。 同社は、炭素鋼や合金鋼からビレット、パイプ、建設用鉄筋のほか、C形鋼、L形鋼、H形鋼、線材、鋳造製品などを製造しており、 欧州、米国、アフリカ、アジアの20ヵ国以上に輸出しています。
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp