熱間圧延機

熱間圧延機 - 新設および既設の圧延ミルで最高のパフォーマンス

熱間圧延鋼板への需要がさまざまな形で伸長しています。競争力を維持するため、新設および既存のミルは、可能なかぎり最適な方法により、この課題に対応する必要があります。

熱間圧延鋼板の生産は鋼材生産のカギとなる要素です。生産される全鋼材の半分は鋼板に圧延されるため、圧延機には、幾何学的精度および最適な材料特性を引き出す能力とあわせて、最大の処理能力および設備安定性が要求されます。

スラブサイジングプレス (SSP)

プライメタルズテクノロジーズが世界で初めてSSP を開発し、この分野では当社は先駆的立場にあります。以降、当社では製鉄業界でのさまざまな経験に基づき以下に示すような改善を実現すべく さまざまな改良を加えてきました。

  • 幅圧下量の拡大:最大 350 mm
  • スラブ鋳造機設備効率の改善
  • 歩留まりの改善
  • 改造もしくは新設工事に必要な期間を短縮するための設備構造


高機能コイルボックス

コイルボックスは、粗ミルと仕上げミルの間に配置し、粗ミルを通過後の鋼板を巻き取ります。コイルボックスにより、新設プラントでの粗ミルと仕上げミルの間の距離を縮小することができ、仕上げミルに入る鋼板の温度低下を最小限に抑えることができます。マンドレルレス コイルボックスは、マンドレルタイプのコイルボックスと比較して、コイル内巻きの温度低下をさらに抑える働きがあります。 マンドレルレスコイルボックスには側面熱シールドを設置するスペースもあり、板端での温度低下を抑える働きをします。プライメタルズテクノロジーズ のコイルボックスは、2つの選択可能なコイル搬送運転が可能です。1つは、単純な運転方法として積極的な機械作用なしに、受動的な搬送を行います。もう1つは強制コイル搬送です。強制コイル搬送システムにより、滑らかで速やかなコイル搬送が実現し、さらに高い生産性を可能にします。

  • マンドレルレスコイル搬送でコイル内巻きでの温度低下を防止
  • 調節可能な側面熱シールドで板端部の温度低下を防止
  • 高速巻きつけによる短ピッチコイリングおよび巻き取り位置から払い出し位置へ の強制搬送により高生産性を実現
  • 鋼板全長で高温かつ均一な温度により仕上げミルでの安定操業を実現、この特徴に より仕上げ圧延での加速圧延が不要
  • 必要な生産プロセスおよび運転方法にしたがって、巻き取りなしのコイルボック ス通過を選択可能
  • 幅広い鋼板サイズで大型コイル容量が実現し、さまざまな炭素鋼およびステンレ ス鋼生産が可能


異周速クロップシヤー

粗ミルで圧延した鋼板には先尾端にいわゆるタングやフィッシュテイルと呼ばれる矩形でないものが発生します。クロップシヤーは、仕上げミルの前にあり、これらの部分を切り落として通板を安定させます。異周速ロータリークロップシヤーはプライメタルズテクノロジーズの独自製品です。上下のドラムは異径であり異周速で回転します。回転中、ナイフ隙間がマイナス、ゼロ、プラスと変化し、数々の操業および経済的メリットを提供します。

  • 変化するナイフ隙間により鋼板の先尾端で良好なせん断形状を得られる
  • ナイフ磨耗の低減およびナイフ隙間を拡大することで、ナイフ交換サイクルを延 長
  • クロップカットを最小20mmから高精度で実現可能。この機能は、クロップカット の最適化システムとあわせてクロップロスを大幅に抑えます。
  • 上下ドラムの軸端に同調ギアを配することにより、堅牢設計および高いねじれ硬 度を実現
  • 油圧式ナイフ支持機構解除システムによるクイックナイフ交換(オプション)
  • クイックドラム交換システム(オプション)


高機能ペアクロスミル

プライメタルズテクノロジーズ は、世界ではじめて、高い板形状制御機能付きのペアクロスミルを開発。以降、当社 では、この分野の先駆的立場を堅持すべく、業界での豊富な実績に基づき、このシステムへのさまざまな改善を実施してきました。

  • 高い板形状制御機能
  • 構造の簡素化
  • 高圧下の実現
  • ミルスタビライザ装置 (MSD) を利用したミル振動の低減
     

SmartCrown

SmartCrown ワークロールは、修正型、サイン形状の初期カーブが特長です。正しい初期カーブ係数を選択し、反対方向にワークロールを同量分移行させることで、結果として生成される無負荷時のロールの隙間は、ロールの実際の移行位置には関係なく、常にコサイン形状を描く形となります。
 

ワークロールシフトミル

プライメタルズテクノロジーズは、世界初のワークロールシフトミルの開発以来、この分野ではパイオニアとして走り続け、鉄鋼業界での豊富な実績によりこの技術を強化してきました。プライメタルズテクノロジーズはワークロールシフトを、以下の2つの目的で、熱間鋼板圧延の分野で利用しています。

  • ワークロールの摩耗分散
  • 前述の鋼板形状制御 (SmartCrown)
     

ミルスタビライザ装置 (MSD)

今日の圧延鋼板に要求される需要状況では、圧延機の安定操業は難しくなりつつあります。MSD は、ミルハウジングウインドウに設置した油圧シリンダーで、一定の力で反対側にロールチョックを押し付けます。MSD は、ロールチョックとミルハウジング間の隙間をなくし、ロールを適切な位置に配置して、ロールを安定させます。

  • 要求の厳しい圧延条件で安定圧延を可能にします。
  • 通板を安定化します。
  • ハウジングウインドウの隙間調整作業を軽減します。(メンテナンスが容易)
  • WR と BUR 間のロールの微少クロス発生する問題を防止します。
  • 既存のミルに適用可能
     

オンラインロールプロファイラ (ORP)

Primetals Technologies は圧延機内部でロール研削可能な世界初のシステムとしてORPを開発以降、当社ではこの分野のパイオニアの立場を担い、この業界での豊富な経験に基づき、このテクノロジを強化してきました。

  • ロール寿命の延長
  • ロール表面の不良の解消
  • 同幅圧延長の延長
  • ロール交換なしで、幅逆転圧延が可能


ルーパー式形状計 (LSM)

ミルスタンド間の板形状の測定は以前は、難しい上に、信頼性がありませんでした。プライメタルズテクノロジーズでは、スタンド間形状の連続かつ正確な測定が可能なルーパー式形状計(LSM) を開発しました。LSM には以下の優れた特長があります。

  • 各セグメントロールに作用する負荷は、ロードセルを使用しているタイプとは異なり、ヒステレシスの影響がないトルクメーターで測定されます。
  • トルクメーターによる測定により、高精度な計測ができ、また設備状態変化の影響を受けることなく、測定の信頼性が改善されます。
  • 既存のルーパーとの相互交換が容易です。LSM は慣性モーメントが低いため、既存のルーパードライブシステムの再利用が可能です。
  • メンテナンス用にセグメントロールの交換が容易です。


強制冷却(鋼板冷却システムの強化)

API X80/X100、DP鋼、マルテンサイトおよび複合相鋼等級等の高機能高強度の鋼材等級(AHSS)の生産において熱間圧延機はその出力および柔軟性で限界に達する場合がよくあります。プライメタルズテクノロジーズでは、新材料の冷却および高度「インライン」冶金処理向けに、「強制冷却」技術を開発しました。この技術は、通常の層流冷却または「低圧冷却」および「高圧冷却」を最適な冷却率と組み合わせ、柔軟な運転を可能にするのが特長です。
 

設備 – 強制冷却技術

強制冷却技術は、冷却の早期段階に適用する以外に、粗ミルと仕上げミルの間、仕上げミルスタンドの間およびローラーテーブル冷却部の後半に適用することもできます。適用箇所の違いは、下図のとおり、それぞれ別の生産手順を可能にするために、必要です。強制冷却装置は、既存の水処理工場、タンクおよび配管インフラを使用して、既存の工場に後から設置することができます。強制冷却装置には、必要な運転圧力を生成するブースターポンプ経由で、給水されます。他に、ポンプを経由し、電動冷却ヘッダーをオーバーヘッドタンクから直接供給し、層流冷却モードで運転することができます。このように、強制冷却の設置後、全冷却長で層流冷却が必要な全運転部を維持することができます。
 

用途

強制冷却の作動領域は冷却率が高い厚い鋼板 (> 18mm) だけではありません。水流制御の強化、またその結果として、熱流量制御のため、厚さ・速度比の組み合わせ、所定冷却率が限界の鋼板、および標準の鋼材等級でも使用されます(例. 層流モードでの電動冷却の使用)。層流冷却と電動冷却との組み合わせは、幅広い用途、現行の製品ミックスおよび将来の冶金要件の最適化向けに最適のソリューションです。
 

強制冷却の一般的物理特性

  • 層流 / ターボ層流冷却と比べ、冷却率を大幅改善
  • 最大 5 MW/m² の高い熱流量
  • 流量率の制御範囲が広いため、冶金柔軟性の最大化が可能
     

合金
強制冷却は、高い冷却率で硬化を実現することで、硬化要素を代替させ、合金コスト削減につなげます。
 

メリット

Primetals の強制冷却は、高機能鋼板冷却テクノロジです。

  • 非常に高い冷却率を実現 (最大 40K/s @ 25.4mm)
  • 10% ~ 100% の調節範囲があり、非常に高い柔軟性を実現
  • 層流と電動冷却の2つのモードで運転することで、完全製品ミックスに使用。層流冷却または搬送棒冷却と組み合わせて、あるいはスタンド間冷却として、稼動中のミルおよび新設ミルに設置。
  • 2段階冷却パターン向けに最適なソリューション。例. DP鋼で必要、
  • 短い冷却ラインの障害除去に最適。


高機能ダウンコイラー

プライメタルズテクノロジーズは高機能ダウンコイラーを開発し、豊富な実績に基 づき改善を加えてきました。

  • ウェッジおよびリンクを使用した無段階拡縮タイプのマンドレルで、巻取品質と信頼性を改善
  • プラグイン設計で、速やかにマンドレル組み換え
  • 自動ジャンピング制御で、内巻きラップ部のトップマークを防止
  • 安定操業とコイル品質のための高精度制御サイドガイドおよびピンチロール
     

自動プロファイルおよび平坦制御 (APFC)

APFC は、高精度セットアップ機能および動的制御(動的プロファイルセットアップ、動的形状制御)を使用して、熱間圧延仕上げミルの鋼板プロファイル全長および形状を制御します。APFC には以下のような優れた特性があります。 

  • オンライン物理モデルを使用して、鋼板プロファイルおよび形状の高精度予測および最適セットアップ
  • 動的制御機能は、簡単なフィードバック制御ではありません。モデルを利用してプロファイルと形状の両方を検討し、各スタンドで制御を調節します。
  • 容易な高速セットアップのモデルの調節
     

スラブサイジングプレス制御

スラブサイジングプレス (SSP) は、スラブ幅を設定することで、連続鋳造での生産性を改善できます。ただし、適切な制御をしない場合、SSP のパフォーマンスは最大化されません。SSP 制御には以下の特長があります。

  • 段差プレス機能を使用することで、スラブの先尾端の幅損失が修正されるため 粗圧延後は、鋼板全長にわたって、高精度な幅を生成することができます。
  • テーパスラブプレス機能では、テーパスラブ幅の変動が修正されるため、粗圧延 後でスラブ全長のスラブ幅を均一化でき、歩留まりを改善できます。
     

熱延ミルのメンテナンスパートナー

マンドレル、ロール圧下シリンダースピンドル、油圧ブロック、クロップシャー、等の重要なコンポーネンツはプランドの最適な稼働を保証するため、特別な注意が要求されます。

装置のオリジナルサプライヤー:当社は、長い経験と知識により、この分野の専門家として圧延機の重要なコンポーネントの評価、修理、改善に対応することが可能です。

当社のサービス部門には、この道の専門家が、お客様の満足のために日々、品質改善にあたっており、お客様の保有する圧延機保全にとって最適となる答えを提供します。エンジニアリング部門と研究所との協業によって、プライメタルズテクノロジーズは、機器寿命の延命のために最善のソリューションを提供します。



重要なコンポエーネンツには保全に特別な注意が必要
 

    • メンテナンス実施前と実施後のスピンドル

熱間圧延ミル 向け統合型プラントおよびソリューション - 経験が物を言う

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